連載コラム 前略 マラソン課長より 事務局の取組みや想いを綴ります

2021準備状況-第7回

2021大会に向けた資金確保の動向

事業費の確保

2021大会開催に向けた、新型コロナウイルス感染防止対策…これは当然、万全を期して臨まなくてはなりませんが、これと同じくらい大切なのが、開催資金の確保なのであります。

前マラソン課長コラム(2020準備状況-第10回)でも触れておりますが、函館マラソンを1大会開催するには、約1億6千万円もの費用を要します。この資金があることにより、ランナーの皆様が、安全で快適に、函館の街を疾走することができ,なおかつ、競技中や競技後にエイドなどをお楽しみいただけるのです。

2020大会の中止に伴い、エントリーした皆様には2021大会への無料出走権を付与しました。これを可能としたのは、2020年3月に行われた函館マラソン大会協賛会の会合にて、函館の政・財界人から
「新型コロナウイルス感染症の影響により、函館マラソン大会実行委員会において、本年5月末日までに大会中止の判断がなされた場合にあっても、当協賛会としては、2020大会の参加申込者に対し、『2021大会の出走権』を無料で付与することを可能とする額の協賛広告料を確保します。」
という内容の、アツくて思いの込められたメッセージを頂戴することができたからに他なりません。

そして、協賛企業には、無料出走権を付与するために必要となる3千万円を目標としてお願いしたところ、目標を大きく上回る、約4千8百万円もの協賛広告料を拠出していただきました。改めて、協賛企業の皆様の「函館マラソン」を応援する熱い気持ちに支えられている、と実感している次第です。

さて、それでは2021大会開催に向けた資金確保の動向はどのようになっているのか、現時点での見通しをお伝えいたします。

函館マラソンの大会開催の財源の「主要3項目」は、
①エントリーフィー
②行政支援(負担金・交付金)
③企業・団体協賛(協賛金・協賛物品)
です。このどれか一つでも欠けてしまうと、開催が非常に厳しい状況となってしまいます。

このうち、①エントリーフィーは、無料出走権を付与したため、2021大会では入金はありませんが、先ほど説明したとおり、2020大会の協賛広告料のおかげもあり、皆様から預かったお金に全く手をつけることなく、2021大会へスライドすることができます。

②の行政支援は、我々事務局員一同、函館市の教育委員会職員の立場として、市の財政当局へ、予算確保に向け、必死にアピールを続けており、一定の理解を得ているものと考えております。

最後に③企業・団体協賛ですが、実は、昨日(10/21)協賛金確保に向けて、函館マラソン大会協賛会の会合を行いました。その中で函館の経済界の重鎮の皆様から様々な発言をいただきましたが、結論としては「コロナ禍で、来年は今年以上に厳しくなる企業もあると思うが、協賛会として、2021大会が開催できるよう、資金の確保に努める」ということで一致いたしました。

このように、開催資金の目処はなんとか立ちそうですので、あとは開催に向け、事務局員一同、ひたすら前へと進んでまいります。

最後に、私、今回、初めての協賛会出席でしたが、市長や商工会議所名誉会頭、正副会頭などの前での説明、質疑応答、ちょ~緊張しました…!これを何度もこなしている次長…あなた、やはりただ者ではありませんね!

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