連載コラム 前略 マラソン課長より 事務局の取組みや想いを綴ります

2020準備状況-第10回

「我々」の置かれている状況(その1)

事業費の確保

第7回コラムで函館マラソンの「収入構成」をお知らせしておりましたが、予定では続けて「支出構成」もお知らせして、函館マラソンという「事業」の全体像をランナーの皆さんと共有できたらな…などと考えていたのですが…バタバタしてすっかり忘れておりました(ぺこり)。そこで今回、あらためて函館マラソンの「支出」に関してまとめます。あわせて、このたびの東京マラソンの一般参加枠中止にともなう情報公開手法に感銘を受けた私としては、せっかくですからその例にならい、「参加者一人あたりの費用」についてもお知らせいたします。

参考:2019大会の支出構成

 

▼参加者一人当たりの費用 22,125円
〇大会運営費 15,143円(68.4%):エントリー受付・記録集計、参加記念品、フィニッシャーズタオル、大会プログラム等印刷、会場設営、コース上看板等設置、医療救護関係費、バス借上、エイドステーション等消耗品、協賛等広告、ゲスト等招聘
〇交通規制経費 5,683円(25.7%):警備費、交通規制看板・用具、交通規制ポスター印刷・掲出
〇事務局費 1,299円(5.9%):人件費、事務諸経費(消耗品費、通信運搬費、旅費等)

 

函館マラソンは、イチ地方で開催される参加者8千名規模の大会ながら、
・開催に約1.6億円もの費用を要しています。
・一人当たりで計算すると、約2万2千円です。
・その多くは大会運営費(約68%)に充てられているほか、市街地のほぼ全域を舞台としたコース設定であることから、交通規制経費に約26%を要していること、また事務局費(約6%)も少なからず生じています。
…以上がおわかりいただけると思います。
なお、上記の事務局費(約1千万円)には、事務局職員(市職員5名)の人件費は含んでおりません。加えて函館マラソンは、いただいた事業収入=全額支出という関係性から「営利」を目的としていないことについても、あわせてご理解いただければ嬉しいです。
開催費用は、参加者の皆さんから頂戴する参加料(約35%)と、企業等からの協賛広告料(約41%)と、自治体等の負担金(約22%)によって賄われています。(次回に続く)

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