連載コラム 前略 マラソン課長より 事務局の取組みや想いを綴ります

2019開催状況-第3回

「荷物預かり所」について

会場運営

今大会の改善事項を語るとき、その重要度において1、2を争ったのが「荷物預かり所」と「おもてなしフェスタ会場」でした。今回はその一つ、「荷物預かり所」について、当日の運営状況を振り返ってみたいと思います。

「荷物預かり所」の運営に関しては、これまで本当に多くの皆さんからご指摘をいただいていた経過があります。

2016年大会では、セキュリティ管理が課題となり、17大会ではそれに対策すべくセキュリティを強化して臨んだ結果、荷物引き渡し時に大行列が発生。18大会では引き渡し方法を変更して臨み一定の成果をあげるも、折からの豪雨に見舞われ下地が泥沼化、多くの皆さんの真新しいシューズを汚してしまうことに。

このような経験を踏まえて迎えた19大会は、荷物置き場の設置場所自体を大胆にも変更いたしました。雨対策・下地対策のため、競技場スタンド下の雨天走路を活用することにしたのです。

そこであれば雨対応も向上するほか、何といっても下地が舗装されており不整地の多目的広場に比べると雲泥の差がありました。ただし、食べやすくカットされたバウムクーヘン状(←単に「扇形」とも言い切れず…わかりにくいですね)の特異な形状から、中に入った時の見通しの悪さが難点。だから8千人のランナーの荷物を混乱なく預かることができるのか…という不安はありました。

そうした懸念の払拭策として、荷物預かりを4色=4系統に区分するなどして臨んだ当日の状況ですが…荷物預かりの受付時間帯は「6時半から8時半まで」とお知らせしていた中、8時過ぎまでは極めて順調に推移、皆で「おお、うまくいったな!」と喜んでおりました。

しかし、それも束の間、8時10分頃からは荷物を預けるランナーの数がどんどん増えて徐々に行列が形成され、その延長はピーク時の8時30分頃100mにも及びました。

この原因は…実は単純なところにありました。荷物預かり所の「入口」が狭く、そこがボトルネックとなって行列を招いたのです。現に、荷物預かり所への流入が最大となった8時30分頃の室内の状況は、混乱もなく極めてスムーズに荷物の預け入れがなされておりました。

荷物預かりの行列がなかなか解消されない中、迫りくるスタート時刻、とりわけハーフの出場者は気が気ではなかったでしょう。本当に申し訳ありませんでした。

刻々と進む開始式。それを横目に進まぬ行列。行列が全て解消されたのは、ハーフのスタート8分前=8時52分のことでした。十分なアップもできないままスタートゲートを潜り抜けた方も多かったものと思われます。ご迷惑をおかけいたしました。

この件、次回は必ず対策をいたします。皆様には重ねてお詫びを申しあげます。

▼8時10分:荷物預かりの行列最後尾がメインゲートまで到達、そこに荷物預かり所入口横トイレの行列も加わり混雑している状況

▼8時52分:行列が全て解消された状況

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