連載コラム 前略 マラソン課長より 事務局の取組みや想いを綴ります

2018準備状況-第4回

「制限時間」について

競技運営

函館マラソンのフルの部の制限時間については、2017大会においてコースの拡幅や10分間時差式スタートを実施したこともあったからでしょうか、アンケートをみると昨年よりも満足度が高まっております。一方で自由記載をみると、フルの部については2016大会と同様に「厳しく」て「苦しい」とのご意見を数多く頂戴しております。

<制限時間(フルマラソンの部)の満足度>
    2016大会  2017大会
満足    63% → 74%
やや満足  22% → 14%
やや不満  10% → 8%
不満     6% → 4%

<代表的な意見>
・苦しいけど価値がある
・厳しいが高い目標になります
・5時間20分は短すぎる、せめて6時間に
・エイドが充実しているのに短すぎる

このような状況は、過去2回の開催「実績」を踏まえたうえでの「評価」ですから、実行委員会としては、これはもう何とかして「苦しい」を低減できないものかと様々協議してまいりましたが、そちらも「実績」が必要だということと相成りました。

その「実績」とは…実は2017大会では、あの高温多湿のなか、終盤でリタイアされた方が頻出したことにより整理誘導に予想外の時間を要し、結果、交通規制時間が約10分間延伸してしまったのであります。地方都市とはいえ、まちなかを走る都市型マラソンを開催するうえで、この10分超過は大きな「負の実績」となりました。

ただ、2018大会では2017大会で生じた様々な事象に対応し、少なくとも予定時刻内に終えることができるよう様々な改善策(※関門の設置場所の変更など)を展開いたします。また、そのうえで2017大会の「負の実績」をもとに交通規制時間を10分間延長していただくことでリスク管理の万全を期するものであります。

要するに2018大会では、まずは競技を定刻どおり滞りなく運営して「負の実績」をゼロへと転化させる。そして、そこで得られた定刻運営の成果をもとに次のステップへと進んでまいりたいということです。

講じた策が上手くいけば、少なくとも2019大会では2018大会において設定する交通規制時間とイコールの制限時間、即ち「5時間半化」は叶うものと考えております。歩みが遅いぞとお叱りを受けてしまいそうですが、市民をはじめ多くの方にご理解をいただいてこそのマラソンです。この辺の所作に近道はないので一歩ずつ歩んでまいります。

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