連載コラム 前略 マラソン課長より 事務局の取組みや想いを綴ります

2017準備状況-第1回

大会のコンセプトは?(その1)

コンセプト

既に大会を開催しておいて、いまさら「大会のコンセプトは?」などと口にするのも憚られますが、それを承知のうえで申しあげますと…。

このたびの函館マラソンの開催時のこと、あれはたしか事前受付の初日(6月24日 金曜日)のことだったと思いますが、18時の受付開始を最前列で待っておられたご夫妻から私、話しかけられたのでありました。

「函館マラソンのコンセプトって、ちょっとわかりにくいよね」

「えっ?」と、たじろぐ私に対し、「ファンランにしては参加資格が5時間と、かなり短い」、「かといって競技志向が強いのかといえば、エイドステーションでは地元の食がふんだんに提供されたり」とのことでありました。要するに「どっちなんだ?」と。

この方、スルドイ。それに何だかウチらのマラソンに詳しいし。訊くと全国各地のマラソンを「転戦」されている強者だったのでありました。「函館マラソン準備状況」も熟読されたとのこと。

その際の私からの返答は…核心を突かれ、しどろもどろで内容を覚えていません。

函館マラソンの制限時間は5時間20分、ただし参加資格は5時間です。この差異は、
①号砲から最後尾のランナーがスタートラインを切るまでの間を8分と設定し(※実際は6分13秒でした)、そこに誤差を見込んでまずは10分を設定
②フル・ハーフ同時スタートであり、かつ、スタートから5㎞付近までの間はコースが狭隘であり、自分のペースで走りにくいので10分を設定
という想定のもと、①と②で合計20分を関門不通過のリスクとして制限時間から減じたものだったのであります。

で、その5時間マラソンというものを相対的に見るとどうでしょう。東京マラソンや大阪マラソンなどの人気のあるマンモスマラソンは7時間設定です。即ち5時間マラソンは、外形的には「競技性が高い」、「厳しい」マラソンなのでありました。

ではなぜ我が国有数の観光都市である函館で開催されるマラソンが5時間なんだ?

その答えは…実績ですね。(つづく)

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