連載コラム 前略 マラソン課長より 事務局の取組みや想いを綴ります

2016開催状況-第18回

市民の熱気

市民のかかわり

函館マラソンのエイドステーションの運営については、マラソンコース沿道の町会組織から総勢数百人規模の皆様にご協力いただいたほか、函館独特の方式として、スポンサー企業の皆様にもご参画いただき、おカネのご協賛のみならずカラダも戦力としてご提供いただく中で、まさしく市をあげて皆様の走りをサポートさせていただきました。

一方、エイドステーションがボランティアの「花形」であるとするならば、それとは真逆の存在として、決して目立つことのないボランティアの一部門があります。それはコース沿道部の交通整理などをサポートいただく「立哨員」さん。

競技中、コースにヒトが飛び出したら…危ないですよね。ランナーの走行をよそに沿道の駐車場からクルマがコースに侵入したら…危機的な状況になりますよね。立哨員さんはそうしたことがないように、コース沿道に配置された警察官やプロの警備員さんと協力しあいながら、マラソンコースの安全管理に努めていただいております。

コースの沿道に配置された立哨員さんであれば、現場の状況を確認しつつも多くのランナーが走るその姿を確認できる分、一定の充実感を覚えるとのこと。しかしながら立哨員さんの多くは、ランナーが誰も通らないコースの一本内側の交差点で、何時間もクルマの侵入防止対応や迂回路の説明などを、それも相手に決して不快感を与えることのないよう丁寧に、かつ迅速に行っていただいております。中には罵倒を浴びせる方も居て、「心が折れそうになる」というお話もお聞きしております。

函館マラソン開催から数日後、私を含めスタッフが手分けしてボランティアに従事された各町会や企業を訪問しお礼を申し述べるとともに、ご意見なども頂戴し、仮に次回も同様のボランティアをお願いした場合、またお手伝いいただけるものか…と恐る恐る(※何しろフル化で基本、従事時間が倍になってますので…)聞いてまいりました。

エイドステーションの運営と立哨員をお願いしたボランティアさんが所属する41の町会と、スポンサー企業からの返答は…すべて…「またやりたい」、「またやらせて」。

数分間、水の供給がストップした第3エイドステーションでは、町会の皆さんが多くの参加者から叱責されたとお聞きました。そのような中、次回の改善点なども極めて前向きにご教授いただき…感謝しております。

…ということで函館マラソン、事務局の運営能力の低さをよそに、市民の受け入れ態勢は万全に整っておりますので、この場で皆様にご報告申し上げます。


●100名体制でランナーをお迎え/第5「テーオー小笠原」エイドステーション


●ねぶた囃子にランナー歓喜/第6「みちのく銀行」エイドステーション

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