2016開催状況-第4回
スタート時の状況について
2016年08月19日
競技運営次はスタート時の状況について。
この散文の第2回で、風対策として「④ スタートブロックの整理用コーンバーを間引いたことで、ブロック順が一部で瓦解、号砲後に参加者が混乱」と書きましたが、これはどのようなことだったのか?
函館マラソンの終了後、多くの方から直接、あるいは間接的にそのスタート地点で「何」があったのかということをご教示いただきました。我々がコース脇のグラウンドレベルからスタートを眺めていた状況からすると、
・これまでのハーフマラソン時代と比べ参加が倍増する今回は、全員がスタートを切るまでに(昨年のハーフで4分22秒だった実績から)8分以上はかかると想定
・実際の所要時間は6分13秒程度であった(※他大会の事例をみると、1万人を越えるランナーが出走する「北海道マラソン」や「かすみがうらマラソン」が13分程度であり、「千人あたり1分が目安(※談:ラップタイム計測会社)」と言われる中、約7千名参加の函館マラソンは「極めてスムーズなスタート(※同)」とのこと)
・待機場所からスタート地点までの間は、ランナーによる馬蹄形の緩やかな流れが形成され、ブロックも整然として守られていた
といった印象でしたが、現場ではまるで違ったことが起きていたようです。
それは…、
・寒い思いをして8時半から所定ブロックの最前列に並んでいたにもかかわらず、開会式もそっちのけで十分にアップし続けたランナーがスタート直前になって前方からどんどん差し込んでくる
・騒然として場内放送が聞きとりにくい中、号砲と同時に多くのランナーが一斉に各ブロックの出口方向に移動~合流部が混乱
・トップランナーのスタートを見送ろうと、一般ランナーが風倒対策として間引いたコーンバーの隙間からスタート地点に次々と移動。スタート後は各自所定のブロックに戻るも、一部はそのまま早いブロックから出発
・加えて、バーの隙間から遅いブロックのランナーが早いブロックへと次々乱入
…と、極めて不公平感に満ちあふれた空間がそこに創出されていたとのこと。また、フルとハーフのスピードの違いや前方からスタートする陸連登録選手のスピードの濃淡なども混乱に拍車をかけたようです。