連載コラム 前略 マラソン課長より 事務局の取組みや想いを綴ります

2016開催状況-第5回

第10エイドステーション(緑の島)の運営状況について

フード

第1回および第2回で触れたとおり、フード提供の要となる第10エイドステーション(緑の島)では準備時にテント5張りが全損し、そこで提供する数多くの特色あるフードの供給体制が崩れ去りました。

後日、風で損壊したテントの状況を確認いたしましたが、正直に申し上げて「何とかして予備テントで凌いで!」というお願いをした私は、その罪深さを痛感したところです。この状況でよくぞ事故がなかったものだと…。

ただ、この場所の運営を担当したのは函館商工会議所青年部のメンバー、即ちフルマラソン化の「言い出しっぺ」の方達だったのでありました。彼らは企業・団体や地元町会、普段は緑の島をベースに活動しているボート部の高校生、そして私のカミさんや「マラソンを手伝いたい」と、この日のために東京から帰ってきた我がムスメなどを含め総勢百名からなる運営体制を構築しており、素早く2張りの予備テントを設置し、総力をあげて危機的な状況から回復させ予定していたエイド・フードをもれなく提供、さらにはランナーに対し巴太鼓ジュニアの演奏やミス函館とイカール星人の出迎えなどアツい声援を送り、「凌ぐ」どころではないほどの貢献をいただいたのでありました。

朝方から皆を悩ませた東の強風は、お昼頃には南風に変わり、ランナーの通過がピークを迎えた12時半頃には微風となり、やがて青空も見え隠れするようになってからは応援にも一段と熱が入っていったとのことです。

肝心のフードの提供状況ですが、大反響を呼んだ「漁り火がごめ丼」と「函館冷やし塩ラーメン」は各700食用意いたしましたが各々12時50分には品切れとなり、13時過ぎにはチーズオムレットも終了、続いて13時15分にはカステラ饅頭も完売となったとのこと。そして最終ランナーが通過したのは予定どおり13時30分過ぎ。

刻々と変化していくランナーの通過数を把握し、最終ランナーの到着時に「何もない」という残念な状況だけは作らぬようにと、総監督たる青年部のSIM氏(※2016準備状況 第10回参照)には縦横無尽の活躍をいただきましたが、くだもの社長(※同第7回参照)から特別に追加供給された夕張メロンの配分を誤り、結果、「100名近くのランナーに夕張メロンが提供できない状況を招いてしまった」と反省しておられましたが…。

でもSIMさん。あの状況の中で安全を確保しながらあの場所を運営するのは想像を絶するご労苦があったものと…これは我が家のくノ一たちからも聞いておりました。感謝。


●第10エイド(緑の島)
強風で損壊したテントの状況

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