連載コラム 前略 マラソン課長より 事務局の取組みや想いを綴ります

2016開催状況-第3回

ランナー集合から号砲まで

競技運営

続いては、ランナーが集まりだした午前7時半頃からスタートまでの状況に特化して振り返ってみます。

強風のなか参加記念品の当日引き替え所には長蛇の列ができてしまいました。スタッフを暴風対策に分散させたことで受付対応が手薄になったからです。加えて案内版等の「間引き」もあって会場内のインフォメーション全般が瓦解。昨年の会場レイアウトを大幅に変更したことも混乱に拍車をかけたようです。

「トイレはどこだ?」飛び交う罵声。
「何回聞いたら荷物預かり所に辿りつけるんだ!」殺伐としている。

8時を過ぎるとスポンサーの皆様など来賓が続々と到着。そして市長も会頭も会場入りし、さらに高橋はるみ知事の到着に至り緊張がクライマックスへと。

8時40分、市長による大会長あいさつを経て審判長から注意事項などがアナウンスされ、続いてゲストランナー紹介。次は、いよいよ号砲鳴りわたる午前9時の瞬間に立ち会える…この一瞬のために多くの時間を費やしてきたんだな…などと妙な感慨モードに突入していた私でしたが、そういえば…ランナーを笑顔で見送るはずの美しき方々が見当たらない。

マズい…アナウンス担当の方にはすでにその4人の方々の所属や氏名を伝えてある。このままでは本人不在でアナウンスだけが流れてしまう。かなり焦りながら競技場のどこかに待機しているであろう彼女達を探しにロビーなど各室を見て回っていると…どこからか「ズザザザザ…」っと、かすかな地鳴りが。競技場のロビーの内側から大きなガラス越しにフィールド方向を眺めると、そこには大勢の人波が。

なぜ?理解できない。ピストル発砲の前にランナー達が動き出した?まさか…要するに私は、長く待ち焦がれたその号砲を、自らの不注意で単に聞き逃しただけなのでありました。

そして私の必死の探索とは裏腹に、件の彼女達はコース脇にしっかりと陣取って、笑顔でランナーを見送っていたのでありました。これも要するに、単に私が見落としていただけなのでありました。


●スタート時のお立ち台の状況
(左から実行委員長、市長、知事、協賛会長)

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