連載コラム 前略 マラソン課長より 事務局の取組みや想いを綴ります

2023大会に向けて-第6回

実施概要についてPart4(その他の事項について)

その他

これまで、実施概要について3回にわたり事務局の考え方をお伝えしてきましたが、今回はその最終回。これまで触れてこなかった“その他の事項”についてお話させていただきます。

まずは、函館マラソンのスタート・フィニッシュ地点となっている、千代台公園陸上競技場についてです。実は来年度に陸上競技場を大規模改修する計画があり、2023大会当日は工事期間中にあたるため、これまでと少し違う雰囲気となっていることをお許しください。

当初、この大規模改修の間は、各種競技会などの開催は一切できないこととなっておりました。ただし函館マラソンは、現在のコースで令和7年までの日本陸連によるコースの公認を取得しており、来年の大会だけマラソンコースを変更することは避けたいこと、また、陸上競技場以外でランナー約8,000名を収容する場所を確保することは困難であるという事情がありました。そのため関係者で協議した結果、6月25日(日)の大会開催日前後、改修工事を一時中断していただくことにしました。トラックのウレタン部分を剥がした状態ではありますが、段差でランナーの皆様がつまずかないようにしたうえで、来年も千代台公園陸上競技場をスタート・フィニッシュ地点として開催いたします。(中央の芝生部分はそのまま使用できます。)

余談ではありますが、この改修を決定するに至った経緯もお伝えしますと…。
千代台公園陸上競技場は日本陸上競技連盟の第2種公認を受けており、その有効期限が令和6年4月までとなっておりますが、令和3年4月に日本陸上競技連盟の規定が変更されました。トラックのレーンおよび走り幅跳びなどの助走路の幅を現在の1m25cmから1m22cmに変更しなければ、公認を更新することができなくなったのです。さらに、日本陸連の事前指導で、千代台公園陸上競技場について老朽化が指摘されました。多くの箇所で改修が必要と求められています。皆様のご理解とご協力をお願いいたします。

次に、 “新型コロナ対策”についてです。今回の実施概要に、新型コロナ対策に関しては盛り込みませんでした。なぜかというと、この対策については我々が一番頭を悩ませているところであり、現在、様々な可能性について検討しているところであります。

事務局では、全国の大会の新型コロナ対策を調査するべく、担当者が手分けして、金沢マラソン、横浜マラソン、下関海響マラソンを視察させていただきました。(各大会の関係者の皆様、お忙しい中ご協力をいただき、誠にありがとうございました。)これらの視察内容や新型コロナの感染状況、国の動向なども踏まえ、1月下旬に開催する実行委員会で、新型コロナ対策の方向性を示したいと考えております。

皆様は、体調管理チェックなどの前日受付の有無や、ワクチン接種証明・陰性証明の提示などの参加条件、エイドステーションでの給食やおもてなしフェスタの復活の有無などが、気になっていることと思います。事務局といたしましても、これらの点は慎重に判断しなくてはならない点であると考えておりますので、焦らずお待ちいただけるとありがたいです。

函館マラソンは、ランナーの皆様、市民の皆様そして賛同いただける企業のご理解とご協力がなければ成り立ちません。新型コロナ禍が始まってすでに2年半が経過しました。この間、我々の生活環境も一変し、新型コロナ前の状態に完全に戻すことはまだまだ難しいものと考えておりますが、少しでも元の姿に戻せるよう、可能な限り努力をしてまいります。

全国各地のマラソン大会で、参加料の引き上げや新型コロナにより大会の中止が相次ぎ、ランナーのモチベーションが下がるなど様々な理由により、申込者が減っているという状況となっております。それは、来年の函館マラソンにつきましても、例外ではないと思っております。

我々は多くのランナーの声に耳を傾け、“選ばれる”マラソン大会となるよう、よりいっそう改善に取り組みます。是非、来年も函館マラソンを選んでいただき、函館の街を盛り上げ、ランナーの皆様も盛り上がっていただけると幸いです。

今後も定期的に、この課長コラムで思いや考え方、時には余談も交えて、できる限りわかりやすくお伝えしていきたいと思いますので、引き続き、お付き合いいただきますよう、よろしくお願いいたします。

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