連載コラム 前略 マラソン課長より 事務局の取組みや想いを綴ります

2021準備状況-第18回

2021大会中止~事務局の思い

その他

皆様、ご無沙汰をしてしまい申し訳ありません。マラソン課長です。
大会実行委員会が2021大会の中止を発表してから、約1カ月強…この間、事務局メンバーは中止によって生じた対応・事務手続きに取組んでまいりましたが、ようやく今週に入って一息ついたところです。
本日のコラムでは、私が着任した昨年春から今年にかけての事務局業務を振り返りつつ、我々の思いを綴ります。

昨年4月28日、2020大会中止発表。この時点で我々は、1年後には新型コロナの感染拡大が落ち着き、2年ぶりの大会は万全の体制で開催できるものと信じて疑っておりませんでした。

実際、夏以降、函館では感染状況が落ち着きました。10月11日(日)には、ほとんどが市民とはいえ、参加者が300人を超える「コミュニティランニング」を開催することができました。

このコラムの中でも数回にわたり綴ってまいりましたが、我々は、新型コロナウイルス感染症対策に重点を置きながら、2021大会開催に向け、鋭意準備に取組みました。スタート地点での密対策のほか、会場やエイドでの感染対策を十分に講じ、感染状況によっては、沿道での観戦自粛をお願いするというプランを準備していました。

3月には、愛知県の名古屋ウィメンズマラソンが開催されました。我々も、これを皮切りに、国内各地の市民マラソンも次々と開催されるだろうと希望を持てるようになり、「よし、7月には函館マラソンも…!」と盛り上がったのでありますが…

それからまもなくして、イギリス型の変異株が国内で猛威を振るい始めました。大阪府や兵庫県、宮城県にまん延防止等重点措置が発令される事態となり、我々は「何とかここで踏みとどまってほしい」と、祈る思いで全国の感染状況の推移を見守っておりました。

この時点では、北海道はまだ感染状況が比較的落ち着いており、我々は市の医師会や医療関係者と何度も意見交換を行っていました。「新型コロナの状況は先行きが不透明で、今後、どのようになるかはわからないが、医療体制が逼迫していない状況であれば、“可能な限り、医師派遣や後方支援体制などの協力をします”」とのありがたいお話もいただいておりました。

しかしその後、状況が悪化…
4月半ばには、7都府県にも重点措置の区域が拡大。我々の開催可否判断日である4月27日が目の前に迫ってきました。

我々、何とか開催したいとの思いで、連日、市長や経済関係者、医療関係者と協議を重ねました。
しかし感染状況が悪化の一途をたどる中、最終的に、関係者が全員一致するところで「今年も開催は難しい」という判断に至ったのでありました。
(当初は4月27日の発表と考えておりましたが、東京都などへの緊急事態宣言の発令が4月23日に決定したことを受け、実行委員会としても、大変残念ではありましたが、同日に中止の発表を行いました。)

今、我々は、来年の開催に向け、開催できる可能性が一番高い実施方法を模索しています。一方で現在、函館市役所ではワクチン接種や縄文の世界遺産登録など繁忙な部局があり、それらへの業務協力も並行して行っています。

これから先、新型コロナの状況がどのようになるかはわかりませんが、ワクチン接種が進み、早く収束に向かうことを願うばかりです。そして、来年は必ず皆様をここ函館の地でお迎えできると信じて準備を進めてまいりますね。

なお、このコラムは更新頻度が少なくなるかもしれませんが、皆様にお伝えしたい出来事や我々の検討事項、協賛企業の情報などを、“2022準備状況”として、気持ちを新たに可能な限り綴ってまいります。気長にお待ちいただけると幸いです。皆様どうぞ、引き続き、函館マラソンへのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

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