連載コラム 前略 マラソン課長より 事務局の取組みや想いを綴ります

2019開催状況-第21回

おもてなしフェスタ(函館牛乳、がごめ汁)

フード

前回コラムまでにご紹介した「選択品」には、ジャガバターやイカめしなど6品の候補がありました。皆さんには1品のみをお選びいただきますので、単純に申し上げると例えフィニッシュ後のランナーの人波が一気に会場に向かったとしても、その波動は6分割されますので案外穏やかなものとなります。

一方、「全員提供品」である「函館牛乳」と「がごめ汁」の場合は…最大で1分あたり70人を越えるランナーが次々とフィニッシュを迎える中、その波動はダイレクトに提供テントに向かい、今年は会場の狭さもあって…大変なことになりました。全員提供品については、改めて提供時のラインの複数化やスタッフ数の再調整が必要だと…当日の行列をみて実感いたしました。お疲れのところ長い列に並ばれた皆さま、申し訳ありませんでした。2020年大会に向けては、この点も必ず解決いたします!

■函館牛乳(提供:函館酪農公社)
打ち合わせの際はおいしいソフトクリームを…いえ…お馴染みの金子常務:提供数は去年並みかな…なんて思ってたら…今年は天気が良かったからだよね/とにかく人波がスゴかったよね/過去最高だと思うね/ボランティアで牛乳を取り分けてくれた町会の人たちも大変だったと思うよ/牛乳パックを常に手持っている感じだったんじゃないかな…置くヒマなかったはずだよ/で、行列ができちゃったよね/(提供方法やスタッフ数を再構築しますね…申し訳ありませんでした)/我々スタッフは大丈夫だったよ~/目の前で7千人近くの人から「牛乳おいしぃ~!!」って言われたから。嬉しいんだわ!/(そう言っていただけると…嬉しいです)/でもさ、あのSECの人たちスゴいよね/牛乳カップでゴミ箱が一杯になったとき、カップをサクサク重ねてさ…ああやるとゴミが一気に減るもんね/行列の整理も完璧だったし、テントの中も手伝ってくれたし/最高だったわ!/(※この場を借りて…SECの皆さんありがとうございました!来年も、何卒よろしくお願いいたします!)

■がごめ汁<味噌汁>(提供:イチマス、函館空港ビルデング、函館国際ホテル、函館短期大学付設調理製菓専門学校)
先週16日のこと。函館マラソン名物「がごめ汁」の関係者が、とある会場で一堂に会しました。そこは葬儀会場。至高の料理長たる秋保栄氏が12月14日永眠されたのです。享年86歳。

提供したフードのほとんどが途中で品切れとなり、多くのランナーにお叱りを受けた2016大会。それを教訓とし、翌2017大会では「ランナー全員に確実に提供できる品を開発したい!」の思いで、本当に多くの方々のご協力をいただき生まれたのが、今日、函館マラソンを代表する名物となった「がごめ汁」です。

秋保栄氏には、その味付けはもとより、提供・提供方法の確立、さらにキーマンのご紹介、そして当時は現場での「監修」など、函館マラソンにとって極めて大きな財産である「がごめ汁」を育んでいただきました。秋保さん、激動の人生、お疲れさまでした。そして、本当にありがとうございました。心よりのご冥福をお祈りいたします。

▼函館牛乳を飲んで…皆さんおつかれさまでした!の図

▼「がごめ汁プロジェクト」代表 故 秋保栄氏と,氏が残してくれた財産の図

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