連載コラム 前略 マラソン課長より 事務局の取組みや想いを綴ります

2019準備状況-第25回

競技面の向上について

コース

今回は、函館マラソンのエイドステーションが長く抱えていた競技上の問題に関し、その解決に向けた今年の取り組みをご紹介いたします。

函館マラソンの特徴は…いろいろありますが、競技面ではなんと言ってもフルとハーフが「同走」するということですね。この「同走」に関し、これまでどんなことがあったのかを列記いたしますと…

・2016大会:フル・ハーフ同時スタート方式で実施。走行スピードが異なる2種目の参加者が同時スタートすることについて、「ペースが掴めない」、「走りにくい」という声が数多く寄せられました。また、8.3㎞地点の「ハーフ第1折返し」では、ハーフとフルが一度分離した後に再び合流することから、それ以後のエイドステーションではハーフの最後尾ランナーとフルのトップランナーが交錯、「目の前で急に立ち止まられた」、「ぶつかりそうになった」、そして「接触した」、「危険だ」というご指摘を数多くいただきました。
・2017大会:ハーフ先行で、フルが10分後にスタートする「10分間時差式スタート」を導入、多くのランナーから「走りやすくなった!」と一定の評価が。エイドステーションについては第1エイドで種目別に左右分離し混乱を解消したほか、「ハーフ第1折返し」後のエイドでの交錯現象を解消するため、フルのトップランナー用小規模エイドを「ハーフ第1折返し」の手前に新規配置、第5エイドでの交錯問題を解消しました。しかし、それ以後の同走区間にある4箇所のエイドステーション(第6~第9)では引き続き交錯現象が発生、課題を残しました。
・2018大会:改善を要する4箇所のエイドステーションのうち、一方通行区間にある大森橋付近・第9エイドで種目別に左右分離し混乱を解消しました。この場所は道路幅が狭く、片側には歩道があるものの、もう一方は河川緑地(土手)であることから左右分離は難しい状況にありましたが、配布用テーブルを左右交互に配置するなど工夫した結果、ここでの交錯も解消されました。

このような経過を踏まえ、2019大会では、改善を要する残り3箇所(第6(フル21.5㎞、ハーフ12.2㎞)、第7(フル24.1㎞、ハーフ14.8㎞)、第8(フル26.5㎞、ハーフ16.2㎞)エイド)の「同走」区間のエイドステーションについて、交錯対策を「試行」します。この3箇所は、片側2車線の道路を往復使用する場所などに設定しており、センターライン側の進行方向右手にエイドを設けることができないことから(※水などの補給が不可能であるため)対策は不可能と思われましたが、フル専用エイド(※フルの先頭ランナー到着後30分程度の間、臨時開設)を奥側に配置することで、交錯解消に一定の効果を発揮するものと考えています。

ということで、「できそうなことは全部やる!」ぐらいの勢いで、我ら、2019函館マラソンの準備に取り組んでいるところです。効果のほどは当日、ご確認いただければ幸いに存じます。

 

第6~8エイドステーションの提供方法について

 

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