連載コラム 前略 マラソン課長より 事務局の取組みや想いを綴ります

2019準備状況-第4回

「完走メダル」について(後半)

競技運営

(前半のあらすじ:市民マラソン10選の中でメダルを贈呈していないのは2大会だけ、という事実を知った我々は、昨秋、意を決して東京・恵比寿の駅前にある函館発祥の企業、函館マラソン・プラチナスポンサー社のエレベーターのボタンを押したのでありました。)

事務局:御社には、これまで、2016大会で協賛金の抜本的なアップをいただき、17大会からは大会参加者への記念ピンバッジを、そして18大会ではさらに応援用のハリセンをご提供いただきました。本当に、感謝しております。(プラチナ社課長:いえいえ。で、来年の協賛内容は…もう追加とかはないですよね?ふふ。)/もちろんです!…ところで…そういえば完走メダルってご存知ですか?(あ、わかりますよ)/函館マラソンでは完走メダルを出していないんですけどね(ええ)/あれ、結構高くてウチらじゃなかなか手が出せなくて(そうですか…)/ウチらのマラソン、フルの部は「日本一過酷なファンラン」だから、正直、この辺でニンジン的なものが必要かなって(仰る意味はわかります)/で、どうでしょうね?例えばメダルのリボンというかストラップの部分に御社の名前をさりげなく入れるというのは、どんなものですかね?(あはははは…仰る意味がわかりませんが)/あはははは…そうですよね。あ、これメダルのサンプルです。なぜかポケットに入っていました!どうぞ試しに首から下げてみてください。

(それから1か月の間、ご担当の方に波状的にメールしたり電話したりと、本当にご面倒をおかけしたのでありました。そして昨年末に再度、プラチナ社を訪問した際のこと)

事務局:御社に対し、これ以上のお願いするのは…と、自分でも「どうなんだろう?」という思いで一杯なのですが…フルマラソン完走者に対し「完走メダル」を贈呈いたしたく、その製作費用を御社からご支援をいただけないものかと…。
プラチナ社:お話の概要は把握しています。「メダルのストラップにJACCSロゴを表示いたします」というご提案ですが、ランナーの皆さんにとっては『函館マラソン』の完走を記念する大切なメダルですから、そこに「当社ロゴを表示しない」ということであれば、今回のお話し、お受けいたします。
事務局:(涙)

プラチナ社の創業の精神は「信為萬事本(信を万事の本と為す)」。過日、同社のwebサイトでこの言葉を拝見し、心が震えました。我々「函館マラソン」も、ご参画いただく皆さんとの「信用」と「信頼」を第一に考え、さらなる高みを目指して取り組んでまいりたいと感じた次第です。

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