連載コラム 前略 マラソン課長より 事務局の取組みや想いを綴ります

2019準備状況-第2回

「制限時間」について

競技運営

2016年にフルマラソンの部を新設し、装いも新たに「函館マラソン」となった当大会。今回4回目を迎えるフルの部の特徴を少し列記してみますね。
・人気の観光地 赤レンガ倉庫や函館山の麓を巡るコース設定
・海鮮丼や塩ラーメン、夕張メロンなどの豪華フードを提供
と、ここまでは楽しいマラソン。しかし…
・コースの終盤に、難関「ともえ大橋」を往復
・参加資格 5時間(制限時間 5時間20分)は短い!
こういった理由から「ビギナーには敷居が高い」とおっしゃる方も。

「楽しさ」と「厳しさ」の両面を持つ大会であること、我々はこれを他にない「魅力」だと積極的に捉え、フルの部のコンセプトを「日本一過酷なファンラン」と標榜し、大会運営に取り組んでまいりました。

一方、この場で何度も繰り返し申しあげてきたとおり、私としては日本有数の観光地である「函館」で開催されるマラソン大会ですから、より多くの方に門戸を開くこと、即ち東京マラソンをはじめ全国の主要メガマラソンがそうであるように、制限時間は7時間、あるいは短くても6時間と、できればそのような大会となることを、ずっと夢見てまいりました。

しかし、制限時間の延長には、その前提条件として、
・市民生活への影響の最小化
・全市的な合意形成 そして、
・大会運営が安全確実であることの実証
などが必須となります。

幸いにしてこのたび、関係機関との協議を経て制限時間の10分間延長が叶いました。函館マラソン・フルの部の参加資格は、「号砲から5時間30分以内に完走でき、設定された関門を時間内に通過できる者」となったのです。

ということで、函館マラソンの制限時間「5時間半」時代の幕開けです。

プラス10分を「まだ足りない」と捉えるのか「よし、行ける!」と捉えるのか、それはランナーの皆さんの実力と感性に委ねられる領域です。私としては、現状サブ5.5の皆さんにとって、函館マラソンは挑戦しがいのある大会だと思っていただけるよう磨いていくしか道はありませんので、皆で準備に勤しんでまいりたいと思います。

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