連載コラム 前略 マラソン課長より 事務局の取組みや想いを綴ります

2018開催状況-第38回

宿泊問題は解決できたのか?(後半)

宿泊

2018大会参加者アンケートのサンプル数は1569件(回収率約22%)となり,調査標本としてはまずまずかと思われます。そうした中,JTBが今回斡旋した約2千5百室の客室のうち,エントリー終了時点で8割方の約2千室が予約完了と伺っていたことから,今回の宿泊手配に関わる回答結果については,選択肢①「大会公式の宿泊施設(JTBスポーツステーション)」は40%程度になるのかなと考えておりました。

しかし,先述したとおり結果は予想に反して選択肢①が約17%。これを換算すると1千2百室相当となりますので,予約完了数値(2千室)とはかけ離れた数字となります。不思議に思いJTBの担当氏に確認したところ「毎年そうなんですが,大会直前にキャンセルされる方は一定数居られますが…実は今回,それが千件近く発生して…」。

驚きました。そして担当氏に対し謝罪しました。「あなたの社内的な立場もなかったのではないか…」と訊くと「私は大丈夫です」,「でも,大会直前に多くのキャンセルが発生したことから,その分,数多くの宿泊施設にご面倒かけてしまいました」と。結果的にアンケートで得られた数字は概ね現実に近い数字だったのです。

だからタイトルの「宿泊問題は解決できたのか?」について,ここでお答えいたしたいと思います。色々な意味で「未だ解決できておりません」。

キャンセルの頻出は,「より好条件の宿泊施設を」と,大会直前までに予約を遷移させる方が居られることも原因の一つとして考えられますが,そうした行動を誘発してしまう環境要因として,宿泊施設各社の経営方針などにより,大会直前のタイミングで客室をリリースする宿泊施設が相当数あるということなどもあげられます。

函館では今後、8つの宿泊施設(客室数 計2千室以上)の新設が予定されています。この好機を踏まえ,函館マラソンは,現在8千名の定員を将来的に1万人に拡大することを目指しています。

しかし,今後,宿泊施設がどれだけ増えようとも,こと函館マラソンのエントリー促進という意味合いにおいては,エントリー時期(2月下旬から4月中旬)に客室がリリースされない限り現状と変わりがないものと考えられます。

このような状況を踏まえ,2019大会では,公式サイドからの宿泊施設の斡旋方法を大幅に変えたいと思います。具体的には,今月末から連載する「2019函館マラソン準備状況」において詳述いたしますが,現在,実行委員会から各宿泊施設(※JTB手配施設は除く)に対し,

①早期に,2019年7月6日(土)の予約受付を開始してください
②値頃感・納得感のある宿泊施設料金の設定をお願いします(目安:大会前後1週間の料金から2割以上アップしていない料金)
③「函館マラソン『応援』宿泊施設を募集します」。①②のお願いと,ランナー向けサービスの実施に協力いただける宿が対象です。

という「募集」をしており,この回答結果をもとに皆さんの宿泊確保に向けたご案内をさせていただく予定です。

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