連載コラム 前略 マラソン課長より 事務局の取組みや想いを綴ります

2018開催状況-第31回

当日の交通状況について

競技運営

今回のテーマは「マラソン当日の交通状況について」です。関係機関の皆様からお聞きしたところ、おかげさまで「大きな渋滞や混乱もなかった」という嬉しい評価をいただいております…ホッ。実は昨年、函館マラソンは高温多湿により終盤に想定以上の関門不通過が発生し、選手収容などに手間取ったことで、あらかじめ設定していた交通規制時間を約10分間超過してしまいました。これはあってはならないことです。

そうした経験を踏まえ、今大会では関係機関の皆様のご指導をいただき複層的な対策を構築して大会に臨んだ結果、設定していた5時間20分の制限時間ジャストで競技を終えることができました。もちろん交通規制も同時に解除されました。

今のところ「日本一過酷なファンラン」を標榜している我らの函館マラソンですが、このような経験と実績を積み重ねていったその先には、必ずや一歩、いや半歩成長した姿をお示しできるものと確信しております。皆様には年が明けたら何か新しいお知らせできたら嬉しいですね!

当日の交通に関して、もう一点。

皆さん、これまでこの場で何度か「ランパス」のことを触れておりましたが,覚えていらっしゃいますか?函館マラソンにおけるランパスとは,路面電車の運行とランナーの走行(路線横断)を両立させる運用方式なのですが,実はこれを2017大会で導入しようと試みるも準備不足が露呈して挫折した経過がありました。しかし2018大会では各種の対策を施し、「試行」という枠組みで実施することができました。

折角ですからもう少し詳しく説明しますね…函館マラソンのコースには、路面電車の運行路線を「横断」する場所が3箇所ありますが、そのうち千代台公園と函館駅とを結ぶ経路の中間地点にある「昭和橋」電停付近では、ランナーの走行(横断)がある13時頃まで、路面電車が運休を余儀なくされます。

このため11時半頃にフィニッシュのピークを迎えるハーフマラソンのランナーの皆さんにはご不便をおかけしていました。競技後、函館駅前方面に移動しようとしても、13時までの間は路面電車の運休により代替バスやタクシーをご利用いただく、あるいは徒歩、またはおもてなしフェスタ会場などでしばらくの間くつろいでいただく状況だったのです。

このような経過を踏まえて今大会で「試行」したランパスですが、結果、路面電車の運行再開時刻をこれまでの13時から12時半へと前倒しできました。

今後、ランパスを本格実施する中で路面電車の運行再開時刻をさらに早めることができれば、ハーフ参加者が五稜郭交差点付近で途方に暮れるという悲しい現象は解消されるでしょう。ということで、引き続きランパスのさらなる安全性向上策を極めていくなかで、2019大会の開催までにはその「前倒し」についてお伝えできるよう、頑張ってまいります。

 

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