連載コラム 前略 マラソン課長より 事務局の取組みや想いを綴ります

2018準備状況-第46回

みなさまへ(vol.3)

市民のかかわり

昨年一昨年もそうでしたので、そろそろ大会直前のこの時期に「みなさまへ」と題したコラムを書く筈だ…と、その辺はこの場を長くご覧の方にとっては既に予定調和となっているものと勝手に拝察しております。折角ですからそのようなご期待にお応えすべく、来る7月1日の函館マラソン開催にあたり、恒例の「みなさまへ」のメッセージ、綴らせていただきます。

多くの市民が手塩をかけて平成3年に産声をあげた「函館ハーフマラソン」の開催から、今回で第28回目を迎えます。そこに2016年からフルの部が加わり、また新たな歴史が重ねられ、このたび3回目となる「函館マラソン」、いよいよ開催の運びとなりました。

これまで沢山の方からお助けをいただきながら、我らのマラソンは歩んでまいりましたが、とりわけ「函館マラソン」となって以後は、競技運営や警備交通、医療救護、そして給水などに関わるスタッフの人数は3千5百名規模(※ハーフ時代の約2.5倍)となり、ご協賛企業・団体数は約240件(※ハーフ時代の協賛件数の約1.3倍、協賛金額は約5倍)となり、そして何より参加者数は約2倍となりました。関係する数字を比較しながら全容を俯瞰してみると、函館マラソンは、関係する多くの「みなさま」のご参画をいただくことで成立している大会なんだなと、あらためて実感いたします。

一方、マラソン大会は、市民生活や経済活動を支えるマチの重要な交通インフラ=「道路」を主会場とすることから、この開催には広範な交通規制が不可欠となります。とりわけ函館マラソンは市街地を巡るコース設定となっていることから、市民生活に与える影響は極めて大きいものがあります。これが現状です。

しかし、もうひとつの現状として…フル化初年の2016大会の開催に備えて交通規制図を公表した際のことですが、しばらくの間はお叱りやお問い合わせをいただく場面が多かったことを記憶しております。しかし昨年はそれが激減しました。そして今年は…少なくともお叱りを受ける場面はほとんどなくなりました。また、沿道でランナーの皆様に声援を送る方の数もどんどん増えてきております。

このように、函館マラソンは本当に多くの「みなさま」のご理解とご支援をいただきながら、大会を継続して開催することができているのであります。我々は、このことを常に意識し、そして今後も感謝しながら歩みを進めてまいりたいと思います。

さて、嬉しいことに今年も沖縄や九州をはじめ全47都道府県からランナーをお迎えすることができました。そして今年は海外から266名と、実に昨年比4倍超の規模でランナーをお迎えすることができました。お馴染みの香港、中国、台湾からのお客様に加えて、タイ、米国、オーストラリア、シンガポール、フランス、南アフリカ、マカオ、さらにチェコからもエントリーをいただいております。何だかワールドワイドになってきましたね。

ですから「みなさま」へ。

国内はもとより世界各地から集うランナーおよびご家族ご友人様、沿道からランナーに声援を送っていただく方、そしてスポンサー各位、さらにスタッフ一同、要するに函館マラソンに参画する全ての関係者が、この7月1日(日曜)の朝から夕刻までの間、函館を舞台にマチ全体を「大いにお騒がせ」してしまうのでありますが…「みなさま」におかれましては、できますればこれを「大いなる賑わい」であると脳内で前向きに変換していただきますとともに、折角ですからこの函館マラソン、この際どうでしょう?初夏の函館の風物詩として皆で思いっきり堪能するぞ!といった風情で、できますればコース脇などから笑顔でランナーにご応援をいただく、即ち函館マラソンに思いっきり「ご参画」いただければ幸いに存じます。

誠に身勝手極まりない物言いであることは重々承知しておりますが…そのうえで…何卒よろしくお願いいたします!

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