連載コラム 前略 マラソン課長より 事務局の取組みや想いを綴ります

2017開催状況-第7回

ボランティア協力会の立ち上げ

市民のかかわり

2017大会のスタッフ数は総勢2千9百名となりました。昨年よりも約4百名の増です。凄いことです。本当にありがとうございました。

この3千人近くの「一人一人」に対し、自らのミッションをご理解いただき、現場では完璧な対応をしていただき、最終的にはご本人が満足されて「来年も手伝うから!」と仰っていただけるか否かが、今後の大会運営のために重要なポイントとなります。しかし、函館マラソン大会実行委員会事務局は都市型マラソンの中で「日本一小さい事務局」を標榜しております。我々が、ボランティアスタッフ一人一人をきめ細かくマネジメントできるか?…これって実はかなり難しいことなのでありました。

そこで考えたのが「函館マラソンボランティア協力会」という組織の実験的な新設です。具体的には、ボランティアスタッフが所属する企業や団体、町会など何十もの組織に対する事前説明会の開催、当日の現場運営、事後の挨拶まわりなどを担っていただき、エイドステーションの円滑な運営を目指します。

この初めての取り組みにあたり、最も重要なのはパートナー探し。「この団体ならば…」と当方から3つの団体にお声がけをさせていただきました。フル化の推進メンバーである「函館商工会議所青年部」からは即決で「やります」、函館駅前の緑化を担い函館新道の花壇づくりでは千人近くのボランティアさんの参画を得ている超実力派のNPO「スプリングボードユニティ21」さんからも「マチのためならやるわよ!」と。

また、協力会の事務局機能を担う基幹団体については実行委の一員でもある「函館市文化・スポーツ振興財団」にご参画いただきました。同財団は、これはもう大きな組織ですから年度の途中でこの種のことを依頼されるのはイレギュラーであり苦心されたと思います。熟慮のうえ出された結論は「やってみたい」。本当に…感謝しております。

今回、11箇所あったエイドステーションの運営は、上記3団体から各エイドに派遣された2~3名のスタッフが率い、トラブルにもその都度、臨機応変にご対応いただき、あのような高温多湿のなか、水切れ等も発生せず無事終えることができました。

現場はさぞかし大変だったでしょう。3団体からは「今回の経験、大きかったわ」、「最初は自信なかったけどもう大丈夫」、「来年は安心して任せて」…と言っていただきましたが、その前向きな姿勢には感動を覚えたのでありました。函館いいね!

今年も約百名体制でランナーをお迎え/第5「テーオー小笠原」エイドステーション

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