連載コラム 前略 マラソン課長より 事務局の取組みや想いを綴ります

2017準備状況-第37回

漁り火がごめ丼

フード

2016大会を終えた直後の昨年7月初旬、函館マラソンの第10エイド・緑の島で「漁り火がごめ丼」をご提供いただいた超有名市場へのお礼に伺った際のこと。

「今回7百食用意したけど、あと3百あれば全員にあたったな。だから次は1千食だわ」、
「リスク管理も含めると、倍の1千4百食あってもいい」という極めて嬉しい反応があり、我々一同、歓喜した記憶があります。

で、年があけて今年の2月。そろそろ2017大会の具体的な協議に入らなきゃということで、件の超有名市場を訪ねたのですが…なんだか雰囲気がちょっと違う。とりわけ去年、現場で大活躍いただいたアツい副理事長が何やら物憂げです。

あれ?これはもしかして今年は協力いただけないってことだろうか?でもそれはマズい。函館マラソンのフードの代表格のひとつ「漁り火がごめ丼」がすっぽりと抜け落ちてしまう状況となれば、ランナーの皆様になんと説明すればよいのか…私も打ち合わせに同行した同僚たちも皆、そのとき背筋に寒いものを感じたのでありました。

副理事長からは「なんもだ心配するな!」、「数も増やすんだよな、わがってるって」という有難きお言葉を頂戴し、少し安心したのですが…でもどこか寂しげなその表情が気になります。それにいつもの名セリフ「まがせれ!」が聞こえてきません。

原因は…程なくしてわかりました。昨年、あの大風が吹き荒れる現場を一手に指揮していただいた副理事長ですが、当日は息子さん(中学生)も加勢し、その彼には想像以上の大活躍(※隣でラーメンを手伝っていたウチのカミさんと娘も「若い人が無駄グチひとつなく、一生懸命手伝っていた」と証言)をいただいたのでありましたが、なんと今回は「去年大変だったからもう手伝いたくないよ~」と言われてしまったとか。

貴重な戦力として今年もご子息の活躍を期待するとともに、親子での共同作業を楽しみにされていたのでしょうね。お気持ち、察するに余りあります。

ただ、ピンチのあとには必ずやチャンスあり(人生そんなもんですよね皆さん!)。その後、副理事長のご様子を裏ルートで確認したところ、息子さんから「今年もヤル!」の返事があり、さらに娘さん(※双子の兄妹)からも「今年は個数を増やすんでしょ?いいわよ私も手伝うわよ!」と新たに参戦していただけることになってお喜びのご様子とのこと…皆さん、今年も函館の魅力を凝縮した海鮮丼「漁り火がごめ丼」をお楽しみに!

「漁り火がごめ丼」を手に微笑む 函館朝市協同組合連合会 船岡 聡 副理事長

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