連載コラム 前略 マラソン課長より 事務局の取組みや想いを綴ります

2016開催状況-第1回

あの日の「風」と、その対応について(その1)

天候

皆様ご承知のとおりマラソンは屋外を舞台とした「道路競走」。よって当日の天候などでコース自体が損壊したとか大雪で走れないとか台風や雷で危ないだとかは別モノとして、それ以外の気象条件であれば基本的に大会は開催されます。

で、6月26日の函館。

大会前の24日夜に確認した段階で、25日は突風が吹きあれるものの開催当日に風がおさまるとの予報を受けてひと安心していたところ…26日に日付が変わった段階でも風が収まらない…天候状況は、折角消えた雨雲の根元に、また新たな雨雲が発生するといった「猫の目のように」変化し続ける状況を呈していたのでありました。

そして眠れない夜を経て朝5時前に会場入りした後、諸々の打ち合わせをしていた朝6時過ぎのこと…。

台風を思わせるほどの突風を受け、各所から次々と緊急連絡が舞い込みました。
① 計1.2㌧の重しで支えた第10エイド(緑の島)のフード用テント5張が全損
② 強風対策を施したコース上の「キロメートル表示」や「トイレ」などの重要な表示板がコース内に飛ばされそうな状況で、とても設置できそうにない
③ 集合地点の千代台公園内も、同じく強風対策が全く役にたたず「トイレ」や「更衣室」各種案内表示が設置できない状況
④ スタートの出走順序を保持すべく設置したカラーコーンとバーも重しをよそに次々と散乱
⑤ 20張近くのテントで構成される「函マラおもてなし広場」も、危険防止のため朝7時には「中止」も含めたギリギリの選択をしなければならない状況
となったのでありました。

この対応策として実行委員会からは、
① 大型車両を風除けとして配置しつつ、車道端部の巨大な車止めなども重しに活用しながら2張りある予備テントを安全確実に設置して凌いでほしい(そこでのフード提供がなくなったら参加者も百名から居るボランティアさんも皆悲しむから)
② 安全確保が最優先、よって立てるな
③ スタッフ総出で工夫して立てろ。無理なら倒せ
④ 風倒回避のためバーを間引け
⑤ 状況に応じて中止&撤収も可とするから…イベンターさん、随時プロの判断を!
…といった指示を発出したのでありました(つづく)。

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