連載コラム 前略 マラソン課長より 事務局の取組みや想いを綴ります

2023大会に向けて-第4回

実施概要についてPart2(参加料について)

事業費の確保

最近、円安関連のニュースが頻繁に報道されております。32年ぶりに1ドル150円台に突入し、品物の価格上昇や燃料費の高騰など、我々の生活にも影響が出始めております。

そんな中で大変恐縮ですが、函館マラソン参加料も見直しをさせていただくことといたしました。今回のコラムでは、実行委員会で承認された2023大会実施概要の“参加料”について、事務局の考え方をご説明いたします。

<参加料改定の内容>
函館マラソンはこれまで、フル・ハーフ同時開催となった2016大会から、フルが9,000円、ハーフが5,000円としておりました。2023大会からは参加料を30%程度引き上げ、フルを12,000円、ハーフを6,500円とさせていただくこととなりました。

<改定の理由>
現在、世界中で燃料価格や原材料の価格が高騰しており、さらには導入部分でも触れましたが、円安の影響も受け、品物の価格が大きく上がっております。また、委託料や人件費についても上昇している状況であります。

事務局が2023大会の収支見通しを作成するため、開催に要する経費の見積もったところ、大会運営費が大幅に増加することが分かりました。

例えば、皆様にお配りしているフィニッシャーズタオルにつきましては、約20%の価格上昇、完走メダルにつきましては、約45%の価格上昇などとなっております。

さらに、会場設営などにかかる委託経費も増加し、どれだけ経費節減に努めたとしても、大幅な支出超過は免れません。

函館マラソンを運営する上で必要となる資金は、大きく分けて3つの柱で成り立っています。一つ目は市からの負担金。二つ目は企業からの協賛金。そして三つ目が皆さまランナーからの参加料です。

市の負担金につきましては、フルマラソン化してから年々増加する経費に対応するため、市の財政当局との交渉により、2020大会から予算額を引き上げ、負担金の増を行ったところであり、さらなる引き上げについては、現時点では難しい状況です。

また、協賛金につきましては、昨今の経済状況や、急激な円安の影響により、経営環境が悪化している企業もあります。当然、事務局としては協賛企業の新規開拓などには努めるものの、協賛金に過度に依存をしない大会運営が必要と考えております。

このようなことから、ランナーサービスなどにかかる経費については、受益者負担の観点から、大会運営費上昇分の一部を参加料に転嫁させていただくことといたしました。

事務局といたしましては、参加料の引き上げは、運営資金の確保としての最終手段と考えていました。できれば避けたかったところですが、このような事情から、今回、引き上げとなったところでありますので、本当に申し訳ございませんが、皆様には、将来にわたって、函館マラソンが存続していくためには、どうしても必要な措置であるということをご理解いただき、引き続き、ご支援とご協力をよろしくお願いいたします。

なお、引き上げ幅につきましては、2023の収支見通しから、収支不足分のうち、大会運営にかかる約1,800万円分を受益者負担分として算出し、30%程度の引き上げとさせていただいたところであります。

次回は、エントリーついてご説明いたします。皆様、どうぞ引き続き、お付き合いをよろしくお願いします。

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