連載コラム 前略 マラソン課長より 事務局の取組みや想いを綴ります

2018準備状況-第21回

「フード」について(その1)

フード

皆様お待たせいたしました。いよいよ2018大会のフード編の突入です。また長くなりますが、よろしくおつきあいのほど、お願いいたします!

で、いきなりですが2018大会の準備作業を進めていくうえで、あらためて自戒の念を込めて…恒例ではありますが、まずはこれを書いておきますね。

足らざるは無いよりわろし」。

この場で何度も何度も繰り返してきたこの言葉は、2016年6月26日、長年の懸案であったフルマラソンの初開催を終えたその夜に、私の心情を纏めたものです。

趣向をこらして函館のおいしいもの提供しようとした2016年の大会。ただ、8千人規模のランナー全員にそれらを「もれなく」ご賞味いただくためには、当然ながら膨大な費用を要します。よってそれらの「おいしいもの」は、大会運営にかかる厳しい懐事情を踏まえ、「購入」ではなく地域の企業・団体からの「ご協賛」を得て(無償または安価で)確保することとしたのでありました。

また、そうしたご厚意をいただいた企業・団体に対しては、あろうことか当日のエイドステーションのスタッフとして、時に「がごめ丼」を盛り付けていただいたり、お店を休んで早朝(というか夜中)から特製のラーメンを仕込んでいただいたり、あるいはメロンを何千個にも切り分けていただいたり、さらに江差町から片道2時間以上かけて現場に駆け付けていただいたり、保冷車を持ち込んでいただいたりと…要するにご提供各社のご厚意に支えられて、ランナーの皆様に「おいしいもの」を提供することができたのでありました。

ただ、2016大会の大きな問題は、その「おいしいもの」を全ランナー分確保できなかったこと。このため「数量限定」と注釈をつけて当日に臨んだのですが、結果は…それらを食べられなかった方にとって、その四文字は何の免罪符にもならず、逆に大きな不満を招いてしまいました。だから「過ぎたるは及ばざるが如し」ならぬ「足らざるは無いよりわろし」。

そのような経験を経て臨んだ先の2017年大会。「足りない」だけは発生しないよう、全力を尽くして各種調整(※簡単に申しあげますと各企業・団体には物心両面で前年以上のご厚意をいただいたのでありました。本当にありがとうございました!)に努めましたが…結果的にはエイドステーションとおもてなしフェスタなどで提供した20種弱のフード・ドリンクに関し、4品目で若干の「足りない」が発生したほか、「ゴール後、楽しみにしていた品の提供場所がわからなかった」、ハーフの参加者から(フルでのみ提供しているフードを)「食べられなかった」、あるいはハーフの参加者に3時間という提供時間帯を設定したうえでフィニッシュ後に振る舞った品について、その設定時間を過ぎて到達された方から「なかった」といった苦言なども寄せられました。

なお、そうしたご不満をお持ちの方からの「大会レポ」の評価は、お一方だけで簡単に総合得点を軽く0.2ポイント程度下げてしまうほどの破壊力をもっていて、担当者としてはその都度、冷や汗が出る思いをしているのであります。

だからこそ次なる2018年大会では、フル化3年間の集大成として…
必ずや「足りる」状況を作りたい。
提供方法もよりシンプルな形を追求。
より理解しやすく周知する。
加えて全員に提供できる可能性のあるものについてはそれを限界までマネジメントする。
このような心持ちで2018年大会の運営に臨んでまいります。

いつもと違って今回はちょっとカタい内容となりましたが、たまにはいいですよね。皆様をお迎えするうえでの我々の決意表明ということで、どうか記憶の片隅に留めておいていただき、2018大会の当日に思い出していただければ幸いです。

 

 

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