連載コラム 前略 マラソン課長より 事務局の取組みや想いを綴ります

2025大会に向けて-第4回

荷物預かりを見直します  

会場運営

明けましておめでとうございます。3代目マラソン課長です。

年も明けて、2025大会まであと6か月を切りました。ご満足いただける大会となるよう事務局一丸となって取り組みを進めておりますので、ランナーの皆様におかれましては、是非、2025大会へのエントリーをご検討いただきたいと思います。

さて、今回は2024大会でスタート方法と同じくらい改善を求める声の多かった「荷物預かり」について書いていきたいと思います。いつも通り、とりとめのない文章ではありますが、最後までお付き合いください。

2024大会の荷物預かりでは長蛇の列を生じさせてしまい、ランナーの皆様には大変ご迷惑をおかけしました。特にスタート直前まで列に並ばれていた方々は相当のストレスを感じていたものと推察しており、2025大会では確実にその改善を図り、ランナーの皆様のストレス解消につなげたいと考えております。

荷物預かりの見直しにあたって、まずは過去の取組を振り返りたいと思います。

ハーフ・フル同時開催初年度の2016大会から2018大会までは、公園敷地内にある多目的広場を利用して荷物預かりを実施していました。この場所は受け入れの間口が広く、十分なスペースも確保できていました。一方で、屋外スペースのため、セキュリティ上の課題があったほか、雨次第では足元のコンディションがかなり悪化してしまいます。大雨のなかでの開催となった2018大会では、多目的広場のあちらこちらに水たまりが発生するなど泥沼化し、ランナーの皆様に大変なご迷惑をおかけしたことから、この場所の利用は同大会で見切りをつけて2019大会に向けて新たな対応を模索することになりました。

2019大会では天候に左右されない利用を確保するため、ハーフマラソン時代に利用をしていた陸上競技場内にある雨天走路を活用することとし、ハーフ時代に比べて倍近くなる人数に対応するため、荷物の預かり方を色々と工夫し、よりスムーズな導線となるように対策を取りました。しかし、残念ながらスタート時間が近づくにつれ列が形成され始め、最終的には長蛇の列となってしまいました。その主な要因を雨天走路の入り口が1か所しかなく、その間口も狭かったため、一度に多くの人が入場できなかったこととして、2020大会では何らかの対策をとることとしました。

その後、コロナ禍に突入し、2020と2021大会の中止を経て、2022大会となります。同大会ではコロナ対策として、公園内にあるテニスコート上に荷物預かり所を設置し、ハーフは雨天走路(入り口を1か所から2か所に増設)、フルはテニスコートと、ハーフとフルを分けて荷物預かりを実施することとしました。テニスコートにテントなどの重量物を設置することは施設管理上、あまり好ましい方法ではありませんでしたが、密集を回避するためのやむを得ない判断だったと思います。また、ハーフとフルのスタート間隔もコロナ禍の例外として30分確保していたことから、荷物の預け入れ場所と時間が分散したため、非常にスムーズな対応となったところです。

2023大会では、ハーフとフルのスタート間隔を30分のままとしたことから、預かり場所を雨天走路のみに戻して対応しましたが、ハーフとフルで荷物を預け入れるピーク時間が異なったため、目立った混乱は生じなかったところです。

そして2024大会ですが、コロナ対策を終了したことから、ハーフとフルのスタート間隔を10分間に戻し、預かり場所は雨天走路のみで対応した結果、過去最多のエントリー数だったこともあり、長蛇の列を生じさせてしまったところです。

こうしてこれまでの取組を振り返ると、屋内スペースでの荷物預かりの混雑解消には、「預かる場所」か「預ける時間」の分散が必要と考えられますが、既に2025大会ではハーフとフルは同時にスタートすることとしていますから、「預ける時間」を分散することはできませんので、あとは「預かる場所」を分散するしかありません。

ということで、ここまで長々と書いてきましたが、2025大会ではハーフとフルで荷物預かりの場所を分ける方向で調整を進めています。2022大会のようにテニスコートを使用することは施設管理上、好ましくありませんので何とか別の屋内スペースを確保することで検討を進めています。最終的には1月下旬に実施する実行委員会において決定することになりますが、同委員会開催後には「2025函館マラソン募集要項」を公表予定ですので、今しばらくお待ちいただきたいと思います。

最後になりますが、今年も1年間よろしくお願いいたします。

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