連載コラム 前略 マラソン課長より 事務局の取組みや想いを綴ります

2024大会に向けて-第16回

マラソンコースの検定や維持管理等の会議の開催について   

コース

2024大会に向けてコース検定を受けたほか、コースの維持管理や交通規制に関する会議を開催しましたので、簡単にその内容などをご紹介したいと思います。

まずは「マラソンコース検定」ですが、検定は過去に何度か取り上げているので詳細はマラソン課長コラム(2016準備状況‐第8回2021準備状況‐第5回)をご覧ください。

今回は、スタート・フィニッシュ地点となる千代台陸上競技場の大規模改修が完了したことやコースに使用する道路の形状変更等に伴い、コースの一部について4月20日(土)と21日(日)の2日間にわたり検定を受けました。結果は、無事、合格でしたので2024大会も「公認大会」として開催できることにまずは一安心です。

特に21日は朝の4時30分集合と、早朝からの作業となりましたが、コースの一部のみの検定ということもあり事務局スタッフの連携もスムーズで、今回は日本陸連から派遣いただいた検定員の方からも的確な対応で問題なく検定作業を進められたとのお褒めの言葉をいただきました。早朝からコース検定に従事された検定員、事務局スタッフの皆さん大変お疲れ様でした。(2025大会終了後には5年に一度のコース全体を対象とした大規模な検定が控えています・・・。)

マラソンコースの維持管理等にかかる会議では、コースとなる道路の状況を共有しました。マラソンはいわゆる「道路競争」なので、一般の道路をランナーが走ることになります。積雪地である函館の雪解け後の道路は「ポットホール」と呼ばれる大きな穴があいている場所があるなど、あまりいい状態とは言えません。安全かつ快適に函館マラソンを楽しんでいただくためには、道路のコンディションも重要な要素の一つですので、事務局では毎年、雪解け後から何度もコースを確認してランナーの走行に支障がありそうな場所を把握し、道路管理者(北海道開発局、北海道函館建設管理部、函館市土木部・港湾空港部、)の皆様に可能な範囲で補修等の協力をお願いしています。

今年は亀田川沿い(第6関門、フル30km・ハーフ20km手前)の変貌には驚かれると思います。ここは例年「イタドリ」(こちらでは「ドンゲ」と呼ばれることが多いかもしれません)が生い茂り、不快な思いをしていたランナーも多いと思いますが、そこに緑のシート状のものが敷き詰められ、見違えるような状況となっていますので、実際に走って体感していただければと思います。毎年、ご協力をいただいている道路管理者の皆様にはこの場を借りてご協力に感謝申し上げます。(亀田川沿いは河川管理者かもしれませんがいずれにしても感謝です)

交通規制にかかる会議では、2024大会の交通規制内容は、前回大会から大幅な変更はないものの、フルマラソンのスタート時間を20分早めたことにより規制解除が早まる部分があることなどを説明し、関係機関と共有しました。(交通規制の詳細はこちらをご覧ください。)

会議では昨年大会で生じた想定外の事案などについて情報共有がなされ、今年の大会ではそのような事態が生じない態勢を確保するよう話し合いが行われました。交通規制は、ランナーの皆さんの安全に直結する最も重要な対策の一つですので、毎年、綿密な警備計画書を作成し、その計画に基づき交通規制を実施しており、今年も警備員や立哨員の方々など約1,000名を配置して、万全の体制を確保しておりますので、ランナーの皆さんは安心してマラソンを楽しんでいただきたいと思います。

大会当日は8時50分から15時頃までマラソンコースを中心に市内各所で交通規制が行われており、状況に応じて段階的に解除にはなるものの、市民の皆様はもちろんのこと、特に規制対象となるエリアにご自宅や事業所のある皆様をはじめ、電車やバス、タクシー、トラックなど輸送サービスの利用者や事業主の方々などには多大なご迷惑をおかけすることになります。

マラソン大会の開催にあたっては、交通規制はなくてはならない重要な対策となりますが、それを当然のこととするのではなく、ランナーの皆様にも多くの方々の無償のご支援・ご協力のもとに大会運営が成り立っていることに思いを寄せていただけると幸いです。

引き続き関係者の皆様のご理解とご協力をお願いいたします。

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