連載コラム 前略 マラソン課長より 事務局の取組みや想いを綴ります

2020準備状況-第15回

いきなりですが…「結びに」

はじめに・結びに

函館マラソンの会計年度は、以前のコラムで1月~12月のサイクルだということをお伝えしておりましたが、一方で我々事務局スタッフ(市職員)の会計年度は4月~3月なのであります。

で…会計年度が切り替わるたびにやってくるのは…そうです、人事異動です。函館マラソンを日本一の大会にするという野望実現のため、これまで数多くのトライ&エラーを繰り返し、そのたびに何かを掴み、何かを失い、それでも更なる高みを目指し、日々前進あるのみと取り組んできた我々ですが…昨年もこの時期に2人の大切な仲間を「放流」したのと同様に、今年も大切な仲間1人を手放すことといたしました。

昨年も書きましたが、彼らとはいつまでも函館マラソンを磨き続けていきたかったところですが、各人の将来を考えるとき、長くひと処に留まるよりも違う世界で新たな経験を積み、そこで成長していく…それこそが本人のため、ひいてはマチのためになる!と自らを納得させ、新たな場所にリリースいたしました。しかし…そのような判断をした私までが…このたび…なんと。

退職まであと4回分、きっちりと函館マラソンをマネジメントし続け、必ずや日本一の栄冠を掴むぞ!と心に決め、多方面に「退職までマラソン課長で居させて!」と懇願し続けてきた私も、このたび4月1日付をもって…なんと「放流」されてしまいました。すなわち「マラソン課長」解任劇です。

気になる後任のマラソン課長は…若くて私より少しだけ?カッコいい男です。彼には「マラソン課長」の心得伝授のため、「まずはオレが書いた300回分のコラムをキッチリと読んでおくこと!」と、無理難題を押しつけたところですが…でもまあ、これまで函館マラソンをともに育んでいただいたランナーの皆さんと同じレベルに立ってもらうためには、4回分の函館マラソンの「歴史」を辿ることは、どんな引継書を読むよりも重要かな?と信じ、彼にはそのように伝えました。

なお、この場を今後、どのような形とするのかは、残った皆で決めればいいのかなと考えております。「オレたちにはコラムなんか書けない」というのであれば、閉鎖するのもよし…です。

ただし、これまで駄文を連ねてきたこのコラムですが、たまに函館マラソンにとって、大きな力を与えてくれることもあります。直近の事例をご紹介させていただきますね。

タイトル:函館マラソンに関するコメント

ご担当者様
函館マラソン中止の場合の翌年の対応(無料で出走権付与)に関して、無料・出走権付与もありがたいですが、それ以上に、コラムで書かれていた
> 函館の政・財界人からの「カネのことは何とかする。
> だから『返金なし』という厳しい条件でもお申し込みをいただいた
> 熱意あるランナーの皆さんには誠意で応えよう。
> そして大会開催に向けて出来る限りの努力を!」
に感動しました。
結果として中止であっても、飛行機等はキャンセルせずに、観光(と、来年の下見)のために伺おうと思います。
引き続き、大会準備のほどがんばってください。
(静岡県 S様より頂戴したeメール ※許可を得て転載)

長く続けていれば、このように涙が出るほどの嬉しいお便りをいただくこともあります。だから、筆の力を信じ、ランナーの思いを信じ、函館マラソンを担当する皆には、できるだけこのコラムを継続していただけたらなと…去る者としては望みだけは伝えておきますね。

それでもコラムを書くのは「重荷だ…」というのであれば…仕方ないですね。今回の人事異動で机が横に5m程度スライドしただけのワタクシが、コラムのタイトルを少しだけ変えて、例えば「前略 マラソン次長より」ということで、再登板させていただくのもよし…ふふ…えっ!

(文責)
函館マラソン大会実行員会事務局 次長
(函館市教育委員会生涯学習部 次長)
池田敏春

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