連載コラム 前略 マラソン課長より 事務局の取組みや想いを綴ります

2020準備状況-第13回

「我々」の置かれている状況(その4)

その他

先週土曜日(3月14日)から今週にかけて、2020大会の参加記念品、完走タオル、そして完走メダルのデザインを、Webサイトの新着情報や公式フェイスブックを通じてお知らせしてまいりましたが…ご覧いただきましたか?

 

で、皆さんお気づきですよね?参加記念品や完走タオル、完走メダルの本体に「2020」の表示…ないですよね。

「メダルにはあったぞ!」って?
もう一度よーくご覧ください。
「2020」は「リボン」に記されてますね。

「えっ!もしかして…大会がまさかの中止になった際は来年に『使い回す』つもりなのか」って?…スルドイ。でも違います。「使い回し」ではありません。これは全て我々事務局サイドの裁量の範囲内で実施した“リスクマネジメント”なのです。

今回、無事に大会が開催できた暁には、皆さんにはそれらを予定どおり贈呈いたしますが…あまり考えたくはありませんが…中止を余儀なくされた場合は、来年のグッズとして使用いたします。

大会グッズのデザインを工夫することで、開催中止とした場合、超概算ですが関連する制作費とその送料など約2千万円を、来年使用できる「資産」として繰り越すことができます(※この資産をAとします)。

また、我々は大会開催の最終決定を5月末までにいたしますが、グッズ以外にも、可能なものについては5月末までに「支出を確定させない」ように調整しています。もしその段階でエントリー定員を達成=参加費収入6千万円を頂戴していたら、その時点の収入に対して支出が約1千万円少ない状態です。すなわち、約1千万円の余剰金が発生します(Bとします)。

以上から、AとBを合算した約3千万円が、現時点で見込んでいる我々の「出来る範囲の対応」の原資となります。

一方、その原資には、函館マラソン収入3本柱の一つであるスポンサー企業・団体からの「協賛広告費」が盛り込まれておりません。しかし、現段階でそのことを書くことは…私の域を超えています。

なお、スポンサー企業・団体からの「協賛広告費」については、函館マラソン大会協賛会において、中止時の協賛広告料の取り扱い方針が決定される予定です。その後、各企業・団体に対し同協賛会からあらためて協賛依頼がなされ、その結果(C)も「加わった」状態で、最終的に、実行委員会での「出来る範囲の対応」を検討します。

このように書き記してみると、「出来る範囲の対応」の決定までには随分と時間がかかりそうだな…などと思われてしまうかもしれませんが、
・(A)記念品の工夫による2千万円は、確定済
・(B)エントリー定員達成と支出調整により、5月末時点で約1千万円の余剰金(見込み)
・(C)協賛広告料は、今後、各社に方針を伝達し意向確認する
という現状からすると、「5月末日まで」と設定した開催可否決定日には検討材料が出揃っていることから、「出来る範囲の対応」の具体的内容は、すぐにお知らせできると考えています。

何れにしても函館マラソンは、先に発表した「新型コロナウイルス感染症対策について」でお知らせいたしましたとおり、ランナーにとっての「最善」を追究すると明言いたしました。

「我々」の置かれている状況を4回にわたり長文、書き連ねてまいりましたが、
結論として、函館マラソンは、

・7月5日に大会を無事開催することを「最善」として取り組んでい
・中止の際は参加者への「できる範囲の対応」が「最善」のものとなるよう努める

こととし、取り組んでまいります。

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