連載コラム 前略 マラソン課長より 事務局の取組みや想いを綴ります

2019準備状況-第37回

みなさまへ(vol.4)

市民のかかわり

「函館マラソン」となって、このたび4回目の初夏を迎えることができました。

これまで本当に多くのみなさまに支えていただき、ご理解とご協力をいただくことで、函館マラソンは大会を継続して開催することができております。また、お陰様で我らのマラソンは、全国レベルで高い評価をいただいております。

しかし、我々事務局がそうしたことをいくら得意げに吹聴したとしても、現実問題としてランナーが集まらなければ大会は開催できません。また、毎年大会規模が拡大していくなか、強固な運営体制や万全な医療救護体制を構築し、さらに交通渋滞抑制策など様々な対策を展開するうえでは、企業・団体からの多額のご支援がなければ、大会運営は立ち行かない状況に追い込まれます。そして…マラソン開催に対する地域の合意が得られなければ、そもそも大会開催には至りません。

だからこそ、この「みなさまへ」と題した拙文の出稿が4回目を迎えることとなった今日も、我々の思いは、初のフル・ハーフ同時開催となった「2016函館マラソン」の当時と同じく、日々の準備作業に追われる中にあっても、函館マラソンを取り巻く「みなさま」への感謝だけは忘れずに、そして少しでも恩返しができればとの思いから、地域の誇りとなる大会づくりを目指し、これまで改善の手を緩めずにまいりました。

今日、函館マラソンは、大会にご参画いただくランナーのみなさまに支えられています(今年も参加者数・過去最高を更新。フルも過去最高を大きく更新)。また、本当に多くの企業・団体から桁違いのご協賛を頂戴しています(ハーフ時代と比較して約20倍規模)。そして夏が短い北海道にあって初夏の貴重な一日を、早朝から市街地のほぼ全域を開催フィールドとして催行させていただいております(とりわけ、今年は函館の子どもたちにとっては1年で最も重要な行事の一つである「七夕」の日に重なりました)。

このため大会運営にあたっては、我らのマラソンにご参画いただく方、当日、交通渋滞などでご迷惑をおかけしてしまう方、即ち函館マラソンに関わる全ての「みなさま」の満足度を少しでも高めるため、細部にわたりチューニングを突き詰めることに全力を尽くしてまいります。

今年は「令和」という新しい時代を迎えました。その記念すべき最初の年に開催する「2019函館マラソン」では、ランナーと、市民と、ご協賛企業・団体と、我がマチ・函館が奏でるそれぞれの音色に「美しい調和」がもたらされるよう、我々も技術を高め感性を磨きながら大会運営に取り組んでまいります。函館マラソンに関わる全ての「みなさま」におかれましては、引き続き大会開催へのご理解とご協力を賜りますよう、何卒よろしくお願いいたします。

さて、以下はお馴染みの定型句ですが、毎度のことですからお許しくださいね。

嬉しいことに今年も沖縄や九州をはじめ全47都道府県からランナーをお迎えすることができました。これで4回連続です。そして今年は海外から322名と、過去最高の規模でランナーをお迎えすることができました。お馴染みの中国、台湾、香港からのお客様に加えて、シンガポール、タイ、マカオ、韓国、カナダ、米国、オーストラリア、そしてマレーシアからもエントリーをいただいております。本当にワールドワイドになってまいりました。

ですから…とりわけ市民の「みなさま」へ。

国内はもとより世界各地から集うランナーおよびご家族ご友人、沿道からランナーに声援を送っていただく方、スポンサー企業、大会スタッフ、ボランティア…要するに函館マラソンに参画する全ての関係者がこの7月7日(日)の朝から夕刻までの間、函館を舞台にマチ全体を「大いにお騒がせ」してしまうのでありますが、

市民の「みなさま」におかれましては、できますればこれを「大いなる賑わい」であると脳内で前向きに変換していただきますとともに、折角ですからこの際どうでしょう?函館マラソンを「初夏の函館の風物詩」として皆で思いっきり堪能するぞ!といった風情で、できますればコース脇などから笑顔でランナーにご応援をいただく、即ち函館マラソンに思いっきり「ご参画」いただければ幸いに存じます。

誠に身勝手極まりない物言いであることは重々承知しておりますが…そのうえで…何卒よろしくお願いいたします!

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