連載コラム 前略 マラソン課長より 事務局の取組みや想いを綴ります

2018開催状況-第7回

エイドステーションの安全対策

コース

今回は、函館マラソンが試行錯誤しております、エイドステーションの安全対策についてです。

初のフル・ハーフ同時開催となった2016大会。フルとハーフの同走区間にあるエイドを、両種目の参加者に一緒に利用していただく方式をとったところ、終了後、皆様から「あぶない」というご意見を数多くいただきました。フルのランナーからは「エイドで立ち止まっている人がいてぶつかった」、ハーフのランナーからは「ゆっくり飲めなかった」といったご意見も伺い、我々はこの問題を強く認識した次第です。

こうした状況を踏まえ、2017大会では第1エイドで種目毎に提供場所を左右に分離しました。結果は良好、評判も上々でした。このため2018大会では亀田川沿い・大森橋付近の第9エイド(旧第7エイド)でも「左右分離方式」(※勝手に命名)を採用、ここでも良好な成果が得られました。

また、フルとハーフの分離・合流ポイントとなる「ハーフ第1折返し」と、汐見橋付近の第5エイド(旧第4エイド)での安全性向上のため、2017大会ではハーフの最後尾付近のランナーとフルのトップランナーの合流に備え、フルのトップランナー用の小規模なエイドを「ハーフ第1折返し」の約100m手前に設置、ここでも良好な成果が得られました。(※フルのトップランナー以外の方は、ハーフの最後尾ランナーが折返しを終えた後に合流ポイントを通過します)

さて、残りのエイドのうち対策が必要な場所は、第6・第7・第8エイドです。これらは今大会でも「あぶない」というご意見を頂戴しております。

この件、事務局内では、実は2017大会の準備段階から議論しておりました…しかし、「左右分離方式」を導入するためには、第1エイドや第9エイドのように走路の全面を一方通行で利用できる区間でなければ安全管理や補給に対応できません。
第6・第7・第8エイドには、以下の事情があります。

① 第6エイド:4車線のうち2車線をマラソンコースとして利用し、残る2車線は車両が通行する区間であり、ランナーの進行方向の右側にはクルマが走行している状況 →そこにエイドのスタッフを配置するのは危険
② 第7&第8エイド:4車線のうち往路で2車線、復路で2車線、即ち全車線をマラソンコースとして利用しており、ランナーの進行方向の右側には、ともにランナーが走っている状況 →エイドを配置する場所がありません。また、補給もできません

このような条件下では、そもそもエイドステーションを左右分離するのは困難です。しかし!…皆様からのご意見は「金言」です。

「色々と対策しているのはわかった。あと3つのエイドの安全性を向上させたら完璧になるから…だから頑張れ!」という我々への力強いメッセージだと思って、もう少し考えてみますね。

改善の方向性としては、エイド自体の配置を伸ばし、手前にハーフ用、奥側がフル用…とするしか方法はないのかな…などと現在、皆で話し合っているところです(※このコラムは「2018実施状況」ですから、ここまでしか書きません…ふふふ。後に連載するであろう「2019準備状況」をお楽しみに!)

ところでこの場をご覧いただいているランナーの皆さん、上記①②のような条件下で進行方向右側にエイドステーションを設置している事例をご存知の方はいらっしゃいませんか?教えていただければ私、すぐに勉強にまいりますので…。

 

 


▲第9エイドの状況(※今回から「左右分離方式」を導入しました)

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