連載コラム 前略 マラソン課長より 事務局の取組みや想いを綴ります

2017開催状況-第19回

最重要課題・宿泊について

宿泊

今大会では2月14日のエントリー開始から僅か1日経過の時点で「宿問題」が発生しました。宿泊を希望される方に対し、函館マラソンのシルバースポンサー&宿泊のオフィシャルサプライヤーのJTB北海道が用意していた1千室の在庫がすぐに完売してしまったのです(※フル化初開催+北海道新幹線開業年であった昨年は、約700室を確保し、それで間に合ったにもかかわらず…です)。また、エントリーの初期段階に宿泊の需給バランスが崩れたことで宿泊単価も高騰し、結果的にエントリーの勢いが鈍化、加えてキャンセル(1週間の入金期限を経過しても未入金)も多発するなど、当マラソンへの参加を希望される方々には多大のご迷惑をおかけしたのでありました。

函館マラソンの今後の開催継続とさらなる発展を展望するうえでは、この「宿問題」は、必ず解決しなければなりません。そこで、このたびの問題の発生要因と今後の対応策などについて、振り返りつつ現状考え得る対応策の方向性等をお知らせいたします。

【発生要因】当地における7月分(※大会開催時期)の宿泊供給は、ネット上での販売も含め3月半ばを過ぎた春先から充実していく中、2017大会は、未だ宿泊供給が少ない2月中旬にエントリーを開始したことによりミスマッチが発生、JTB北海道の予約サイトにランナーの宿泊予約が一極集中し初日のうちに完売状態となりました。

【今大会における対応】JTB北海道・実行委員会・市観光部が合同で市内および近郊の宿泊施設に対し客室の早期リリースを要請しました。結果、計1千室分の予約枠(合計2千室)が追加され、最終的には定員達成に至ったところであります。

【2018函館マラソンに向けて】先週(9/20)、JTB北海道が旗振り役となり、ホテル・旅館業の組合、旅行会社各社および市内資本の旅行会社が一堂に会し「函館マラソン宿泊問題解消策検討会議」が開催され、2018大会に向けた宿泊対策にかかわる議論がスタートいたしました。なお、現段階における対応策の概要は次のとおりです。

1 JTB北海道が予約開始段階までにランナー向け客室を2千室規模で確保
2 旅行業各社が連携、客室融通と各社の強みを活かした商品を開発・販売
3 市内資本旅行会社とも連携、JTB未契約施設を客室確保・販売
4 宿泊業界団体(函館ホテル・旅館協同組合、函館湯の川温泉旅館協同組合)と連携、客室の早期リリース&値頃感のある価格設定となるよう調整を促すほか「相部屋プラン」など多様なニーズに対応できる商品開発を促進
5 マイカーで転戦する道内ランナー向け商品として、安価+駐車可+会場までのシャトルバス付きプランの開発促進・販売

実行委員会としても、当該会議を通じた「宿問題」解消策の構築を促進していくとともに、2018大会のエントリー開始までに、地域をあげて、より参加しやすい大会づくりに努めてまいります。

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