連載コラム 前略 マラソン課長より 事務局の取組みや想いを綴ります

2017開催状況-第5回

いよいよ号砲

競技運営

昨年大会では、「この日のために、この号砲を聞くために取り組んできたんだよなうんうん…」などと妙に感慨深い趣でスタートの瞬間を待ち望んでいたのでありますが、諸々のドタバタなどへの対応もあって結局は記念すべきスタートの瞬間をするりと見逃してしまった私なのでありました。

だからこそ今回は確実に!という強い思いで、轟音を聞き逃すべくもない確実な場所、即ちスターターたる市長を含むスタート台登壇各氏のエスコート役を買ってでたのでありました。それに今回、号砲は2回鳴ります。余程のことがない限り聞けるでしょう。

そして、その時はあっけなくやってきました。

号砲は、思っていたよりもか弱い音色でした。ただし、それを合図として一斉にスタートして行くハーフマラソン集団の地鳴りを特等席から格別の思いで体感することができたのでありました。マラソンっていいもんだ。

5分12秒で全員がスタートしたハーフ集団の後を追う形で、9時10分にスタートするフルマラソンの隊列も同時並行でどんどん形成されて行きました。

フルの集団は、大きな河の流れのようにスムーズに、かつ確実にスタート地点へと向かい、やがてフルマラソンのスタート態勢が整ってまいりました。誰一人割り込みをすることもない穏やかで心地のよい空間をランナーの皆さんと共有していると、後方から何やら聞き覚えのある「オトン!」のかけ声が。息子でした。

「さっきからずっと見てたんだわ」、「随分とマジメに仕事してるな」などと冷やかされてから程なくして、彼も号砲とともにすいすいとスタートを通過して行きました。フルマラソンは3分35秒と、驚くほどの速さで全員がスタートしていったのでありました。

それは、昨年大会の開催を通じて大きな課題となった選手集合とスタート時の混乱が解消された瞬間でした。問題点を共有し、議論を尽くし対策を練られた道南陸上競技協会の皆様、本当にありがとうございました。今回の方式であれば、今後、いろいろなことが計画できますね。

号砲とともにまずはハーフがスタート!

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