連載コラム 前略 マラソン課長より 事務局の取組みや想いを綴ります

2017開催状況-第3回

高温多湿(その1)

天候

夏のマラソンになりましたね。

炎天下での大会催行にも対応できる、いや対応するんだ!という強い意志をもって、我々、このことを「フル化」の準備段階から重要課題として設定し、これまで体制構築に努めてきたのでありました。マラソンは、時にヒトの生命をも左右する危険な競技だからです。

そのような考えで、函館市医師会の全面的なご支援のもと大規模な医療チームが編成され、大会催行に備えていたのでありましたが、昨年の大会は、設定とは真逆の現象が起き、みなさんの健脚を誇るべきフィールドは、低体温症の方が出てしまうような寒くて辛い大会となりました。

それが今年は一転し、当初設定通りの暑い大会となりました。スタート後、刻々と時間が経過していく中で熱中症の方が頻出いたしましたが、これを数値で見ると、これまで救急搬送(救急車の出動)件数が一番多かったのは、9月末開催時代である2013年大会(3千6百名参加・ハーフマラソン)の際の9件でした。一方、参加者数がほぼ倍、走る距離も倍となった今大会の救急搬送数は14件(昨年は4件でした)。

この多寡を軽々に申し上げるのは差し控えますが、強風で医療テントの設営すら危ぶまれた昨年大会の経験を踏まえ、コース上の7箇所に、バスを活用した救護所を設営いたしましたので、医師および医療スタッフの確実な対応に加え、バスならではのエアコンの効いた空間で回復された方も多かったと伺っております。

何れにいたしましても、今回、350名にもおよぶ医療スタッフを編成していただいた函館市医師会のご尽力に感謝を申しあげますとともに、北海道看護協会道南 南支部、北海道理学療法士会 道南支部、北海道柔道整復師会函館ブロック、函館厚生院看護専門学校、市立函館病院 高等看護学院、函館市医師会看護専門学校、函館市消防本部、南渡島消防事務組合、函館サイクリング協会、北海道救急医学会、北海道ハイテクノロジー専門学校、そして全国各地からお越しいただいた日本医師ジョガーズ連盟の皆様には心よりの御礼を申しあげます。

今後は運営委員会 医療・救護部会の開催を通じ、今大会における医療面での問題点の掘り起こしと課題の整理、そしてそれらへの確実な対応を図り、より一層の安全性向上策を追求してまいります。

舞台裏の状況(医療・救護本部) ※奥側が大会本部です

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