2026大会に向けて-第2回
参加料の引き上げと参加定員の拡大について
2026年01月15日
事業費の確保明けましておめでとうございます。3代目マラソン課長です。
函館の今冬は昨年12月中旬頃までは雪が少なく、気温も高めで推移しており、毎年恒例の雪かきをする機会もほとんどありませんでしたが、年末年始にかけてしっかりと雪が降り、その後も安定の雪模様のため、今ではそれなりの雪景色となっています。この冬は雪かきをすることもなく、楽に過ごせるかなと思ったのも束の間で、今年もしっかりとした「北海道の冬」を過ごしています。
さて、前回の「2026函館マラソンはどうなる?」のコラムで少し触れましたが、2026大会では参加料をハーフ・フルともに1,000円引き上げるほか、ハーフの部の定員を4,000名から500名拡大し、全体の定員を8,500名としましたが、今回は、そこに至る経過について少し掘り下げて書いていきたいと思います。拙い文章なうえにそれなりの長文となりそうですが最後までお付き合いいただけると幸いです。
まず、参加料の引き上げについてです。事業費の確保については初代マラソン課長のコラムでも何度か触れていますが、これがクリアにならなければ何も始まりません。大会の魅力向上のため様々なことに取り組みたいという思いはあるものの、そのためには相応の費用が生じることになりますので、削減できる費用(協賛物品の活用による費用削減も積極的に検討しています)はないか、収入確保が可能なのかといったことなどを日々、協議・検討することになります。
ここで函館マラソンの勘定科目や事業費をざっくりと説明すると、まず、勘定科目のうち収入の部では①ランナーの皆様からいただく「参加料」、②函館市など主催者からの「負担金」、③企業・団体からの「協賛金」の3科目が主な勘定科目(この他には前年度繰越金、雑入があるのみです)となっており、支出の部では、④競技運営、広報、医療救護関係などの「大会運営費」、⑤交通規制に関する費用の「交通規制関係経費」、⑥その他の事務的な経費の「事務局費」が主な勘定科目となっています。また、事業費は予算ベースで見ると初回大会の2016大会では、約1.6億円となっており、以降、2019大会までは約1.6億円から1.7億円程度で推移をしていました。
しかしながら、2023大会(2020~2021大会は中止、2022大会は新規エントリーなしの例外的な大会)では、コロナ対策の実施により約1.8億円に増加し、2024大会以降は物価高騰等の影響により約2億円となり、2016大会に比べて25%以上、事業費が増加しました。マラソン大会を開催するためには、この事業費増に対応した収入の確保や費用の削減により大会収支の均衡を図る必要がありますので、2023大会では参加料の引き上げ、2024大会では、負担金、協賛金の増額により収入を確保し、2025大会では、2年連続での負担金、協賛金の増額が難しく、参加料の引き上げを絶対に回避するため、フィニッシャーズタオルを廃止してオリジナルタオルを参加記念品として配布することで大幅に費用を削減し、大会収支の均衡を図ったところです。
こうした経過の中で迎える2026大会ですが、前回コラムでも一部お伝えしたとおり、物価高騰等の影響により2025大会よりもさらに2,000万円程度の事業費の増加が見込まれたところですが、これまでも大会ごとに事業内容を精査し、可能な限り費用削減に努めてきたほか、2025大会において大幅な費用の削減を実施したことから、さらなる削減の余地がほぼない状況でしたので、大会開催に当たっては事業費増に対応した収入を確保する以外に選択肢がありませんでした。函館マラソンの主な収入である「参加料」、「負担金」、「協賛金」は2023年、2024年の2大会で既に引き上げていますが、今回は全ての科目で引き上げて収入を確保する判断をさせていただいたところです。
とりわけ参加料については、2025大会で実施したWebアンケートの結果を見ると参加料の引き上げ回避のために参加記念品等を見直したことに対して約2/3の方が「満足」または「やや満足」と回答いただいており、参加料を据え置いたことに一定の理解があったことから、参加料の引き上げは可能な限り回避したいという思いは強かったものの、負担金、協賛金のみで収入を確保することが非常に困難であったことから、やむを得ず決断をしたものでありますので、何卒、ご理解いただきますようお願いします。なお、参加料を引き上げてでもフィニッシャーズタオルの復活を希望する声も一定数ありましたが、今回は参加料の引き上げ幅を最小限に抑えるため、フィニッシャーズタオルについては、2025大会同様に配布しないこととしていますので、合わせてご理解願います。
次に参加定員の拡大についてです。函館マラソンの参加定員は、初回大会の2016大会から2025大会までハーフ・フルともに4,000名の計8,000名とし、コロナ明けの2022大会(2020大会でエントリーをいただいた方のみ出走権があり、新規受付を実施していない例外的な大会でした)を除き、概ね定員を確保してきたところです。2023大会ではハーフ・フルともに申込期限一杯まで受付をしましたが、2024大会以降のハーフの部では、申込期限を待たずに受付を締め切らざるを得ない状況となっており、2025大会では約1か月も前倒して受付を締め切る状況となっていました。
函館マラソンのハーフの部は、函館ハーフマラソンの時代から数えると30年以上の歴史(函館ハーフは1991年が初回大会でした。)があるほか、高低差の少ない比較的フラットな形状で実業団・大学等のエリート選手も多数参加する競技性の高い人気のあるコースとなっていることから、フルの部に先行して申し込みが埋まる状況となっています。そのため、少しでもハーフの部への参加を希望するランナーの皆様のご要望に応えられるよう定員拡大を模索し、ハーフの部の現状や近年の申込状況のほか、大会当日の運営実態等を踏まえ、警察等の関係機関と協議した結果、初めて定員の拡大が認められ、ハーフの部の定員を4,000名から4,500名に500名拡大することが実現したところです。
近年、地方のマラソン大会では定員確保が難しい場合も多く、年明けもいくつかのマラソン大会が赤字開催を理由として休止や終了をするといった報道が見られました。幸いにも、現時点で函館マラソンはこのような事態には至っておらず、長年、大会を支えていただいている協賛各社やエントリーいただいているランナーの皆様に、この場をお借りし改めてお礼を申し上げさせていただきます。
年々、開催環境は厳しさを増していますが、今後も安全で確実な運営に努めるとともに、創意工夫により大会の魅力向上を図りながら一歩ずつ成長していきたいと思っております。
最後になりますが、マラソン大会に参加するための交通費や宿泊費など参加料以外の費用も高騰するなかでの参加料の引き上げとなってしまい大変申し訳なく思いますが、そのなかでも満足いただける大会となるよう事務局一丸となって準備作業を進めております。2月中旬からはエントリーが開始されますので、是非、函館マラソンへの参加について前向きにご検討いたただければ幸いです。


























