激励に感謝です…あと、若干のお願い
2018年9月12日
このたび北海道を震源とする「平成30年北海道胆振東部地震」が発生しました。亡くなられた方に哀悼の意を表しますとともに、被害に遭われた皆様にお見舞いを申しあげます。また、Eメールやfacebookのコメントなどを通じて、当地函館に対しましても数多くの激励を賜りましたこと、心よりの感謝を申しあげます。
北海道内では初期停電戸数が295万戸と、ほぼ道内全世帯において未曾有の大規模停電が発生しましたが、現在は道内ほとんどの地区で停電は解消されました。しかし、建物被害や断水などにより、本日(9月12日)12時現在、道央圏の9市町44箇所で1590名の方が避難所などでの生活を余儀なくされており、早期の復旧が望まれる状況となっております(北海道webサイト:平成30年北海道胆振東部地震による被害状況等に関するお知らせ)。このため日常の穏やかな生活を取り戻すべく、各地では急ピッチで復旧作業が進められております。
一方、復旧の槌音が今後大いなる高まりをみようとも、なかなか克服し難いのが「観光立国・北海道」にとって致命傷となる「風評被害」です。北海道への旅行をいつまでも「自粛する」ということは、実は北海道の早期復旧には繋がらないのでありました。
しかし、震災後「一般的には1週間程度、中でも最初の2~3日程度は規模の大きな地震が発生することが特に多いため注意が必要」と言われる中(気象庁webサイト:余震について)、「心配ないから北海道に来て!」などと軽々ことは言えません。また、「観光客の皆さんは節電タイム(※道内では電力需要が高まる8時半から20時半までの間、皆で平常時よりも2割節電を目指して取り組んでいます)なんて関係ないから、どんどん来てよ!」といった軽率なことも言えません。
だからこそ、現在発表されている様々な情報について、皆様どうか積極的に収集&解析され、ご自身のフィルター越しに、ご自身の判断と責任のもと、例えば被災地北海道への人的支援行為として、道内で
①(必要最小限の防災グッズを携行のうえ)大規模な「現地視察」活動=観光行動を展開する。さらに佳きは函館にも立ち寄り、2019大会に備え函館マラソンのフードの下見なども行ってしまう
②その際,できるだけ節電には配慮する
③また,夜の宴については20時半以降から大いに楽しむ
といった諸活動、即ち現地での経済的支援、言いかえれば「経済ボランティア活動」を展開していただけないものでしょうか。要するに「求む!経済ボランティア!」です。
皆様、状況が落ち着いた段階で結構ですから、何卒、北海道での上記活動の展開につきましてご検討を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
※私、3.11の際は観光部署に居り、その関係から昨日、同部署の後輩に「今、宿泊施設のキャンセルが相次いで皆、困っている…3.11の当時展開した風評被害対策を教えて!」と訊かれたのでありました。彼には色々なことを伝えましたが、でも特効薬はないよなぁ…などと考えているうちに、昨夜、布団の中でスマホを持つ手が勝手に動いてしまい、いつのまにかこのような駄文を連ねておりました。今回も函館マラソンの話題からは逸れておりますが、我らが北海道の復興という観点から、また、被害が少なかった函館だからこそ言えることを考えてみた次第です。 (実行委員会 池田)
▼地震後の函館市内の状況が分かる動画です。ぜひご覧ください。