2020準備状況-第12回
「我々」の置かれている状況(その3)
2020年03月18日
その他今回は月別の収入と発注額の関係について。
前回、お知らせしたとおり、収入の3本柱はランナーの皆様から頂戴する「参加料」、企業・団体からの「協賛広告料」、そして自治体等の「負担金」ですが、それらの収入予定額の総額を「収入予算」として設定し、それをもとに函館マラソンの会計年度(1月~12月)に即しながら事業を適切に運営していくこととなります。
このため、参加料や協賛広告料、自治体負担金の入金状況や支出時期を踏まえた資金計画を立てるのはもちろんのこと、とりわけ今回は、新型コロナウイルス感染症による大会中止を余儀なくされた場合の支出確定額(発注済額)についても考慮しておく必要があります。
収入と発注額を四半期毎にまとめると、次のようになります。
【収入】
・第1四半期(1~3月):期初、昨年からの繰越金(少額)のみ。2月末から参加料が入りだす
・第2四半期(4~6月):自治体負担金が入る。協賛広告料が入りはじめる
・第3四半期(7~9月):協賛広告料のほぼ全額が入る
・第4四半期(10~12月):残りの協賛広告料等も全て入金
【発注額】
・第1四半期(1~3月):記念品等の発注などで全事業費の約4割の支出が確定
・第2四半期(4~6月):7月上旬に大会開催=6月末までに約9割の支出が確定
・第3四半期(7~9月):事務経費などで残り1割の支出が確定
・第4四半期(10~12月):次年度の備えとして少額を繰越金に。支出の全額が確定
このように我々は、計画的に資金をマネジメントしています。
もう少しわかりやすくまとめたのが、冒頭に入れたグラフです(※6月と7月は「すわ、債務超過?」と思われるかもしれませんが…赤線は発注ベースの金額ですからご安心くださいね。でもまあ…綱渡りの運営であることには間違いありませんが…)。
前回から長々書き連ねておりますが、私が何を言いたいのかといいますと、参加料は、冒頭グラフのとおり、皆様から頂戴した瞬間、すぐさま運営資金に組み込まれ、日々、大会準備が進んでいく…ということです。
前回、函館マラソンは「営利を追究したイベントではない」と説明させていただきましたが、このように生々しいお金の流れを共有していただくことを通じて、全国にあまたあるマラソン大会の申込規約に、なぜ「参加料は返金しません」の記載があるのか…ということを、ご理解いただければ幸いです。
なお、このような状況だから「皆さん…我慢してね!」などと言っているわけではありません。このたびの新型コロナウイルス感染症の影響を受け、大会開催の直前でやむなく「中止」の決定をされた大会と、函館マラソンでは置かれた環境が少し異なります。それは…我々には大会開催までに、まだ3か月以上も「期間」があるということです。これが我々のできるリスクマネジメントの「原資」です。(次回へと続く)