連載コラム 前略 マラソン課長より 事務局の取組みや想いを綴ります

2019開催状況-第6回

「トイレ」の状況

会場運営

フル・ハーフ同時開催となった2016年大会以来、毎回、過去最高の出走者数を更新し続ける我らの「函館マラソン」ですが、よくぞここまで成長したものだと嬉しく思う一方で、大会の規模が大きくなればなるほど受け入れ面では様々な問題が生じますから喜んでばかりもいられません。その筆頭格といえば…やはり「トイレ」でしょうね、何しろ我慢できない問題ですから。

函館マラソンの場合、スタート・フィニッシュの会場を千代台公園内の陸上競技場として設定しており、同公園内には野球場をはじめテニスコート、そしてプールなどのスポーツ施設が多数集積しています。実は、それらの施設には温水洗浄便座付きの「施設トイレ」が数多く設置されているのですが、2019大会では多くの方が「仮設トイレ」に集中し、長蛇の列が形成されました。

要するにせっかくの施設トイレが活用されていない状況ですが、この現象は、
・大規模マラソンとなればなるほど「道路スタート」である場合が多い
→ その周辺に都合よく施設トイレが沢山ある…といった大会などめったにない
→ よって、多くの大会では集合地点の周辺に仮設トイレをふんだんに配置
→ その結果、マラソンといえば仮設トイレを利用するのが定番化
という図式がランナー各位の深層心理に刻みつけられていることから起きている!と、勝手に分析しています。

仮設トイレに向かいがちな視線を、実のところ空いていて、なおかつ快適な施設トイレへと向けていただくためには、やはり案内の充実しかないでしょうね。トイレの案内については、一昨年から北海道教育大学函館校の学生さん10数名の協力を得て「トイレ案内人」を組織し、ご活躍いただいておりますが、この体制強化をはじめ、手持ち看板や無線を駆使した混雑状況の案内なども考えたいと思います。

また、(自分もそうですが)荷物を抱えたままトイレに行くのは気が引ける…と感じる方が多いからでしょうかね…「荷物預かり所」を陸上競技場内の雨天走路に移動した今回は、フィールド内の付設トイレが長蛇の列をなしておりました。昨年まではなかったこの現象についても対策が不可欠です。

なお、コース沿道の仮設トイレに関しては、「次のトイレまで○.○㎞」といった案内が好評であり、気になる配置状況についても「もう少し前半に重点配備して」、「後半は少なくてもOK」といった微調整を望む声が多かったですね。利用実績を踏まえこれまでチューニングに努めてまいりましたので、何だか嬉しいです。

何れにしても、トイレ問題を抜本的に解消するうえでは、やはり仮設トイレをふんだんに配置するしかありません…しかし、1基あたり○万円という費用を考えると…来年は消費増税も直撃するし…う~む…もう少し悩みますね。

▼参加者からの声をもとに「次のトイレまでの距離は○.○㎞」と看板でご案内したところ…アンケートには「あの表示いいね!!」,「安心できる!」と,多くの反響が寄せられています。工夫って大事ですね(しみじみ)。

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