連載コラム 前略 マラソン課長より 事務局の取組みや想いを綴ります

2019開催状況-第5回

フルとハーフの同走対策

コース

函館マラソンは、2017大会からハーフとフルのスタート時刻に10分間の時差を設定し、スタート時の混雑防止に努めています。一方、出場選手の走力差などから、スタート後の1㎞過ぎの地点では、先行スタートしたハーフの最終走者とフルのトップランナーが「合流」し、以後の一定区間は両競技のランナーが「同走」することとなります。

同走区間では、函館マラソンの競技面を担当する道南陸上競技協会の競技役員と競技補助員の皆さんが、「フルは左側、ハーフは右側を走ってください!」と、各所でランナーに促すのですが、とりわけそうした現象が最初に発生する1㎞過ぎの地点では混乱が顕著となっていました。

そこで今回、新たに導入したのが「エアー競技役員」。要するに競技役員が高所作業車のバケットに乗り、空中からコースセパレートをご案内する…というものだったのですが、実際の導入効果は…論より証拠、以下の写真をご覧ください。

▼スタート直後の1.2㎞付近を撮影(右は拡大:「エアー競技役員 稼働中!」)

見事なセパレート具合ですね!
さらに、競技場をスタートしてすぐのガソリンスタンド前から第1エイドまでの間の8箇所では、競技役員や補助員が看板やメガホンでコースセパレートを案内しました。

様々な関係写真や動画なども確認いたしましたが、この場所をはじめ、続く中島廉売~放射4号線~第1エイド、さらに5㎞ポイント~8.3㎞ハーフ第1折返しまでは、ほぼ完璧なコースセパレートがなされていました!

諦めず、工夫して何かを投入すれば、成果はあらわれるのですね!ランナーの皆さんのご協力と、セパレートを啓発いただいた道南陸上競技協会の皆様のご努力に感謝を申しあげます。本当にありがとうございました。

…しかし!

続くハーフ第1折返しから大森橋第9エイドまでの間のコースセパレートは…厳しい状況を呈しておりました。我々の目論見は、スタート後の一定区間に集中してセパレートをご案内することで、それ以後は「セパレート文化」的なものが醸成されるものと考えておりましたが…現実はそんなに甘くない。

動画などの関係資料を確認すると、その間は、先行するハーフのランナーが、2車線をまたいで両側にひろがっている状況であり、そこをジグザグに避けながらフルのトップランナーが駆け抜けるという、傍目に見てもストレスフルな図が展開されておりました。

ですから次回に向けては、今回、抜群の効果を発揮した「エアー競技役員」と、セパレート看板によるご案内を拡充します。ポイントは、ハーフ第1折返し以後は、給水のため全員が一度、左側に寄るということ。その間は注意が必要な「ミックスゾーン」として周知するとともに、エイドステーション通過後、直ちにコースセパレートを促すことで、そこに至るまでの8.3㎞の区間と同様のセパレート状態に復帰を促したいと考えています。

▼エアー競技役員 実施状況

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