2018開催状況-第6回
フルとハーフの「同走」は?(後半)
2018年08月23日
コース函館は積雪寒冷地です。春先に凍結と融解が繰り返されることで、とりわけそうした現象を直接受けてしまう道路については、思いのほか損傷が進みます。アスファルトに亀裂が生じ、穴が空き、それを補修する…というサイクルが繰り返されるうちに路面の平滑性が徐々に失われ、雨天時には道路上に水たまりができる場所が発生してしまいます。
そして今大会は大雨。皆さんの行く手には大きな水たまりが迫っています…大雨に打たれながらもシューズの中にまで雨は浸入していない…函館マラソンはフルとハーフの同走区間を車線などで区分しているとはいえ物理的な遮蔽物があるわけでもなし…で、多くの方が水たまりを避ける…双方が他種目のコースに食い込む…そしてランナー同士が近接。これが今回、「危ない」、「邪魔」を低減できなかった主要因だと考えています。
道路の補修については、函館マラソンのコースとして使用させていただいている国道・道道・市道・臨港道路を所管する各機関の皆様にお願いして、少なくとも穴につまずいてランナーが怪我をするようなことがないよう維持管理に努めていただいておりますが、その維持管理の範疇において全ての「水たまりを解消」、即ちマラソンのために道路の全面改修をお願いするのは困難です。
このような状況において、とりわけ雨天時には顕著となってしまうランナー同士の近接現象を解消するための策としては、
①フルとハーフを別々の日程で、完全分離して開催する
②コースを変更してフルとハーフを完全分離する
③時差式スタートの設定時間を現状の10分からさらに延長する
④函館マラソンは、このようなワイルドな状況を呈するマラソンだということでランナー各位にご理解いただく
といったことが考えられますが、
①は…2つの大会を実施する体制は、現実問題として物心両面において整いません。要するに2大会分の協賛金や補助金を確保するのは困難です。運営面も然りです
②は…2つのコースを完全分離する場合、交通規制や安全管理等の運営対象が大幅に広がることから、これも①と同様の理由で困難です。
③は…大会実施を重ね、実績を積んで6時間マラソン化が図られた後に導入できればと考えています(※これも後日、この場で詳述したいと思います)
④は…この点、今後もご理解をいただくべく周知に努めてまいります
何れにしても「危ない」、「邪魔」というご意見が少なからずある状況です。この件、マラソン大会を運営して行くうえでの本質部分に関わる重要事項だと認識しておりますので、こうした状況を少しでも改善できるよう、次大会に向けて準備に取り組んでまいります。