2017準備状況-第7回
制限時間が延長できたとして、それをどこに配分するか?(その3)
2016年12月09日
競技運営次に第6回で抽出したB方式「種目が混在したままブロック毎にスタート時刻を分けるウェーブスタート」を考察してみたいと思います。
種目が混在している状態、即ち現状のフル・ハーフ同時スタート方式は変えず、招待選手&ABCブロックで第1グループを形成し午前9時に第一号砲、続いてDEFGブロックで第2グループを形成し午前9時10分に第2号砲とした場合、どのような現象が起こるのか?
この場合は、先発グループが後発グループに対し各関門で10分間のマージンが得られることから不公平感が生じます。また、スタート直後のフルとハーフのスピードの違いによる「走りにくい」という多くのご指摘に対しても、その改善策とはなりません。加えて8.4㎞地点の合流ポイントでも、右図のとおり現状よりも「交錯」が増大するものと想定されることから、B方式実施の優位点を見いだすことはできません。
■B方式(ウェーブスタート)の考察
何となく改善の方向性は見えてきたような気もしますが…この辺は拙速とならないよう慎重に進めてまいります。集客面だけを考えると「延長が叶った時間」を制限時間の延長に投入した方が得策なのですが…第一優先すべきはランナーの安全確保。そうした視点で今後、検討を深めてまいります(そもそも「延長が叶った時間」というものが、現状では存在しておりませんので…今後の協議進展をお待ちください)。
何れにしても、その「延長が叶った時間」の分量の大小によって、方針は大きく変わるものと思われますが、その際の検討の前提条件として一つだけ言えることは、種目別スタートにせよウェーブスタートにせよ、スタートの間隔を10分超とすることは、(現段階では)現実的ではないということです。
スタート直後は市街地の中心部を走ることになりますので、一刻も早くランナーを通過させ、非日常空間を日常空間へと素早く引き戻す必要があるからです(※第一陣スタート後、第2陣到達まで20分近くランナーが通らない&クルマも通行できないという状態を作ってしまうことについて、現状において市民理解を得るのは困難です)。
…ということで我々、これまで3回にわたり長々と書き込んできたような議論をこれからも継続してまいります。そしてその結果は…たぶん1月の「実施要項」の発表まで時間を要するものと考えています。産みの苦しみです、申し訳ありません。