連載コラム 前略 マラソン課長より 事務局の取組みや想いを綴ります

2016開催状況-第14回

ランナーの皆様からの評価(その1)

評価

このたび北海道新幹線の開業を記念して開催された「函館マラソン」ですが、フルマラソンとしては栄えある第1回目の取り組みとなるわけですから、通常の感覚からすれば「第1回 函館マラソン」という形でグリグリとPRするのが妥当ですよね。10数年もの長きにわたり観光セクションに居た私からすれば、その辺の押し込みは得意中の得意ですからweb上はもとよりポスターやフライヤー、さらに各種広告などに至るまで「第1回」、「第1回」としつこいほどに謳っていったでしょう、もちろん。

ということは…その通り、このたびの函館マラソンにおいて「第1回」という冠は、事務局サイドとしては使っていないのでありました。それは何故か。第1回目の開催状況によっては、第2回目の開催を展望できない可能性があるからです。

先の「函館マラソン2016準備状況」においても何度か触れましたが、「扇形」の独特な形状を呈する函館の市街地を舞台にフルマラソンを開催するということは、大規模な交通渋滞の発生と表裏一体の関係性を有します。また、億単位に及ぶ開催経費を確保するためにはスポンサー企業の理解が得られるのか否かも鍵となります。そしてとりわけ重要なことは、「第1回」の開催を通じ、ランナーの皆様から「第2回」開催の支持が得られるのかどうか。

ちょっと回りくどいですね。単純化して申しあげると第2回の開催に向けては3つのハードルがある。それがクリアできなければ第2回は開催できない=ハーフに戻すという条件設定だったのでありました。その3つのハードルとは…

1 市内交通への影響
○:交通渋滞は発生したが、様々な対策が奏功して想定レベルにおさまった
×:当日は市内の交通が完全に麻痺し、それを解消する術もない
2 協賛金の確保
○:スポンサー企業の理解が得られ、引き続き数千万規模の協賛金が確保できる
×:スポンサー企業の理解が得られず、協賛金が確保できない
3 お客様の評価
○:参加者アンケートや著名サイトなどで一定の評価が得られた
×:「こんなマラソン嫌い」、「もう参加しない」という意見が頻出し、それを解消する術もない
(つづく)

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