連載コラム 前略 マラソン課長より 事務局の取組みや想いを綴ります

2019準備状況-第3回

「完走メダル」について(前半)

競技運営

函館マラソンの特徴を、あらためて前回コラムにまとめてみましたが、要するに楽しくて厳しい大会であると、そのようにまとめられますね(←何のヒネりもない…)。

人間、厳しい状況を克服したその先には、「証(あかし)」を欲するのは当然だと思います…って、まわりくどいですね。要するに完走できたら「完走メダルが欲しい」ということです。

その気持ち、よくわかります。だって函館マラソンの、とりわけフルの部の完走は、私が言うのもなんですが価値があります。

前回とは少し違う表現でフルの部の「完走の価値」を表現してみますと…
・厳しいコース設定
・天候によっては強風にさらされる(海浜部ではとりわけこの傾向が強い)
・フルとハーフの同走区間がある
・制限時間が短い(※これは前回お知らせしたとおり、少しだけ長くなります!)
・その割に、途中でメロンとか羊羹とか塩ラーメンとか、あと海鮮丼まで出てくる
・だから後ろ髪を引かれる思いで食べ物の誘惑を振り払い…走るぞ!(でも切ないわ)
・ああ、やっぱりタイムは諦めた…食べ尽くすから!
といった苦悶を乗り越えた先に、函館マラソン・フルの部の完走があります。だから喜びもひとしおかと存じます。

このような中、我々は、とある事実を把握しました。

昨年、「市民も楽しめるマラソン大会10選」で第8位という誇るべき栄誉をいただいた函館マラソンですが、その10大会の中でメダルを贈呈していないマラソン大会は、なんと函館マラソンと、もう一つの大会しかない…という事実です。

要するに第1位の東京マラソンや第2位の大阪マラソン、第3位の神戸マラソン…という国内屈指のマラソン大会では、そのほとんどが完走メダルを贈呈しているのです!しかし、我々の大会運営は、こと資金面においては正直に申しあげて潤沢ではありません。とりわけ2019大会は、「自立」が求められる重要な大会となります。

完走メダルは贈呈したいが先立つものが…という状況で考えられることは…そうです!

「一度、いえ、これで何度目になるのかな?特別なご協力をお願いするのは」と思いつつも、それでも「行くしかない!」と心に決めて昨年10月末、東京・恵比寿の駅前にある函館発祥の企業、函館マラソン・プラチナスポンサー社のエレベーターのボタンを押したのでありました。(つづく)。

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