2016開催状況-第2回
あの日の「風」と、その対応について(その2)
2016年08月10日
天候第1回でお知らせしたとおり、各種の案内板などおよそ現代のマラソンに必要とされる重要なアイテムを次々と、それも文字通り「横倒し」にして安全対策を優先させたのでありますが、この結果、
① 緑の島第10エイドステーションにはギリギリセーフで2張りの予備テントが配置され、予定していたフードはすべて提供できた一方で、重しの関係からテントをコースの端部に配置変更(当初計画:「食べる層」はコース外縁部の広場でゆっくりと食べていただく予定であった)によりランナーの動線も変わり、結果、コース上で「走る人」と「食べる人」が輻輳
② コース上の「キロメートル表示」、「トイレ」など各種の「指標」となる表示版が失われ、参加者が混乱
③ 集合地点である千代台公園内の「更衣室」、「荷物預かり所」、「トイレ」など各種「指標」が失われ、スタート前から参加者が混乱
④ スタートブロックの整理用コーンバーを間引いたことで、ブロック順が一部で瓦解、号砲後に参加者が混乱
⑤ 「函マラおもてなし広場」については何とか15時までは開催できたものの、お客様用の巨大センターテントが配置できず、これに荒天も加わり、会場内には人だまりができるほどの賑わいが発生する場面は少なかった
といった状況を招いたのでありました。
安全対策のためとはいえ、たかだか風速10m前後の風ごときに打ち砕かれてしまった我々。反省すると同時に、もし「次回」があるとするならば、必ずやその程度の風に負けない対策をもって、皆さんをお迎えしたいと考えています。
また、この風はコース上に11箇所設置したエイドステーションの運営にも多大な影響を及ぼし、注水したコップを並べる→風で全部吹き飛ばされる→また注水してコップを並べる→風で全部吹き飛ばされるといった事象が現場では繰り返され、当初設定していたコップ1/3という注水量が、風倒対策として1/2、2/3、そしてそれ以上の分量へと増えてゆき、この結果、多くのエイドステーションにおいて早い段階でアクエリアスが補給切れとなったほか、第3エイドステーステーションでは数分間、水の供給がストップいたしました。これはあってはならないことです。
こうした現象が発生したのは、これまで25年間にわたる函館ハーフマラソンの歴史を辿っても初めてのことですが、それは言い訳にしかなりません。今後、「次回」の函館マラソンが開催に至った際は、当然ながら二重、三重のリスクマネジメントを図り、確実に供給いたします。本当に申し訳ありませんでした。重ねてお詫び申しあげます。